体を芯から温めるレシピ
寒い季節には温かい料理を食べるだけではなく、とろみをつけることがおすすめです。
とろみをつけることで、料理が冷めにくくなるため、体を芯から温めてくれます。
講師:本多 京子(管理栄養士・医学博士) 「かぜ予防に必要な栄養素や調理法を知って、毎日少しずつ食生活に取り入れることによって、家族みんなが元気に過ごせるようになるんですよ。」 かぜやインフルエンザに負けない強い体を作るには毎日の食事が大切です。今回は簡単でおいしい「かぜ予防レシピ」を紹介します。
きんめだいのかぶらあん
かぶの葉にはカロテンという栄養素が多く含まれています。
カロテンは体の中で、ビタミンAに変わり、のどや鼻の粘膜に潤いをあたえる働きがあります。粘膜を丈夫にするので、ぜひ捨てずに使ってみましょう。
<材料> 2人分
・きんめだい 2切れ
・かぶ 4個
・かぶの葉 1個分
・ふ 少々
・かぶのおろし汁+だし
・みりん 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・塩 小さじ1/4
・水溶き片栗粉(片栗粉 大さじ2+水 大さじ3)
<つくり方>
(1)きんめだいの下ごしらえをする。
ひと口大に切ったきんめだいに、塩と酒をふり、5分置きます。
(2)5分置いた切り身を熱湯に通す。
これで下ごしらえの完了です。このようにすることで、魚特有の生臭さが抜けるため、子どもが魚嫌いにならずにすむでしょう。
(3)かぶらあんの下準備をする。
かぶは、葉と身の部分に分けて切ります。葉はゆでて水洗いしてください。その後、絞って水気を切り、細かく刻んでおきます。この葉は最後の盛り付けに使います。
(4)かぶの身の部分は皮をむき、すりおろす。
(5)すべてすりおろしたら、ざるにあげ、水気を切る。
おろし汁も使うため、捨てずに残しておきましょう。
(6)(5)で残しておいたかぶのおろし汁に、2カップ分のだしを足します。
これでかぶらあんの下準備は完了です。
(7)鍋に(6)で作ったかぶのだし、みりん、塩、しょうゆを合わせ火にかけます。
だしが煮立ったらきんめだいを入れて、さらに約4分煮ます。
(8)きんめだいが煮えたら、水溶き片栗粉を入れてとろみ付けをする。
(9)さらにおろしたかぶや、お湯で戻したふを加えて、だしの旨みを吸わせます。
(10)盛り付けにかぶの葉を添えれば、完成。
とろみをつけることで、魚や野菜もつるっと食べられるので子どもの食がすすみます。
おろしれんこんとハムのもっちりスープ
れんこんには、ビタミンCが多く含まれており、ウイルスが増殖するのを防いだり、免疫細胞を元気にしたりするのに役立ちます。
また、ビタミンCは水に溶けるビタミンのため、スープにすると煮汁の中に溶け出るため、無駄なく摂取することが出来ます。
<材料> 2人分
・れんこん 1節
・ロースハム(薄切り)2枚
・ごま油 小さじ1
・水 300ミリリットル
・チキンスープ素 大さじ1/2
・青のり 少々
<つくり方>
(1)れんこんは皮をむいて、半分だけすりおろす。
れんこんはすりおろして加熱すると、もっちりとしたとろみがでます。
(2)残った半分のれんこんは袋に入れ、上からすり棒のようなものでたたく。
れんこんを「すりおろす」、「たたく」を組み合わせて加熱することで、もっちり感とさくさく感の両方の食感を味わうことが出来ます。
(3)ごま油を熱した鍋に、(2)でたたいたれんこんとハムを一緒に炒める。
(4)香りが出てきたら、水とすりおろしたれんこん、チキンスープの素を加え、一煮立ちさせる。
(5)煮立ったら、ときどき混ぜながらとろみがつくまで、さらに5~6分煮て、青のりを散らせば、完成。
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