ママが安心して授乳できるように家族はどうサポートする?
母乳育児を望むママが増えている一方で、「母乳でなければならない」とプレッシャーを感じたり、粉ミルクを飲ませることに罪悪感を抱くなど、つらい気持ちを抱えているママも多く、授乳期は周囲のサポートが必要な時期だといえます。
ママが安心して授乳期を乗り切っていくために、家族や周囲の人たちはどんなふうにサポートをしたらいいのでしょうか?
母乳やミルクについての専門家として、多くのママと赤ちゃんを見守ってきた、助産師の岩佐寛子さん(日本助産師会)にお話を伺いました。
例えば、赤ちゃんが泣いていると、赤ちゃんのことを思って「母乳が足りてない?」「ミルクあげたら?」と言ってしまうことがあると思います。でも、ママにとっては「私の母乳が足りてないんだ」というプレッシャーになってしまいます。基本的には、授乳に関してはママに任せて、あたたかく見守るのがよいと思います。そして、頑張っているママに「よく頑張っているね」と言葉をかけてあげてください。 また、他の家事や育児はいくらでも手伝うことができます。そういった面からもサポートしていきましょう。 (岩佐寛子さん)
そして、家族や周囲の人たちの心がけとして、一番重要なことは“ママの気持ちに寄り添ってあげる”ことだといいます。
多くのママを支えてきた岩佐さんも、これを大切にしてきたそうです。
授乳について、ママはいろいろなことを考えています。「赤ちゃんにとってはミルクが必要かな、でもやっぱり自分は母乳をあげたいな」など、ぐるぐると考えているんです。そういうときは、どんな言葉をかけても難しいので、ママの話を聞きましょう。ママ自身が気持ちを言葉に出すことによって、気持ちが整理されていきます。 私の場合は、「とことんやるだけやってごらん。そばにいるから」と言うときもあります。言葉のかけかたはいろいろありますが、基本的な姿勢は「もしダメだったら一緒に考えよう」と寄り添うこと。自分でやるだけやってダメだったら、ママはすぐに納得します。 (岩佐寛子さん)
ママが安心して授乳をしていくために、サポートする家族が心がけておくべきことは“授乳をあたたかく見守ること”と、“ママの不安な気持ちに寄り添うこと”。でも、パパが忙しかったり、実家が離れていたり、家族のサポートを受けることができない場合でも、不安やつらさを感じるようであれば、サポート先・相談先を探して、なるべく一人で抱え込まないでください。
<母乳やミルクのことで悩んだときの主な相談先>
・子育て支援センター
・産後ケア施設
・病院や助産院の母乳外来 など
・子育て支援センター
・産後ケア施設
・病院や助産院の母乳外来 など
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