親子で防犯対策(4)反撃手段

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2021/04/01

出典:まいにちスクスク[放送日]2021/04/01

子どもを狙った犯罪や事件、心配ですよね。そこで、子どもが自分の身を守るために今からできることを、安全教育のエキスパートの清永奈穂さんに教えていただきます。
今回は「つかまったとき、闘う力」です。

清永奈穂講師:
清永奈穂(NPO法人 体験型安全教育支援機構 代表理事)
小さいころから、危ないことに気がつく力、乗り越える力をつけましょう!

危ないめにあったときどうする?

前回、危ないときに身を守る方法を「ハサミとカミはお友だち」で紹介しました。

それでもつかまってしまったときにとる手段を「カミはお友だち」で覚えましょう。

【カミ】かみつく

つかまりそうになったときは、かみついたり、ジタバタしたり、腕をぶんぶんするなど、いろいろなことをして逃げるようにしましょう。
どんな手を使っても、逃げようと頑張って抵抗することが大切です。

<腕ぶんぶん>

手首をつかまれたときは、引っ張らずに、腕をぶんぶんと振りましょう。つかんでいる大人の手の4本の指と親指の隙間から腕を抜くように振りほどくと、簡単に逃れることができます。
親子で練習してみてください。

<ジタバタ>

腕を振りほどくことができなかったら、おしりを地面につけて、足をジタバタさせて、相手のすねを蹴ってみましょう。相手が「イタタ」となったときに、立ち上がって反対側に逃げます。
親子で練習するときは、10秒間つかまらないようにするなど、ゲーム感覚でやってみましょう。練習のときは、相手のすねを蹴らないよう気をつけてください。

<かみつく>
ふだんはしてはいけないことですが、逃げることができないときの最後の方法が「かみつく」ことです。相手の指先をめがけて思い切りかみつきます。

練習をするときは、実際にかむとケガをするので、大人の腕にタオルを三重くらいしっかり巻いてください。

【は】はっきり・きっぱり断る

声をかけてくる人に、はっきり・きっぱり断ることを覚えましょう。

【お友だち】お友だちが怖いめにあっていたら大人を呼ぶ

お友だちが、どこかに連れていかれそうになっているなど、怖いめにあっていたら、大人を呼んで助け合いましょう。

危険なめにあったら報告することも大事です。親は優しく聞いてあげて、情報は警察などに報告します。日ごろから、その日あったことを子どもと話すようにしましょう。

0~2歳のころからできることは?

あまり考えたくないことですが、実際に犯罪の被害にあったときは、足もすくんでしまい、走って逃げることはとても勇気がいることです。そのとき、「ママやパパのところに帰りたい」という強い気持ち、走る体力、「このときは逃げないといけない」という知恵、自分で決断できる・やりとげるという「大人力」が生かされます。
小さいころから、ふれあい遊び、体を使った遊びなどをしていきましょう。親子の信頼関係が育まれながら、必要な力が身についていきます。


大事にしてくれる人がいる。そして、自分の命は大切。その気持ちは、いざというときに頑張る力になります。


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