ママになって後悔はない…けど悲しい。どうすれば気持ちが楽になる?
子どもを産んで、幸せな日々を過ごしているのですが、ふと悲しくなることがあります。SNSで、友人や同僚の様子を見ると、私も以前はこうだったなと思って、置いてきぼりになったようで、落ち込んでしまいます。
今は育休中ですが、生命保険の会社で働いていました。営業だったので、毎日いろいろな人に会って、知識も経験も増えていると実感していました。今は、家事と育児、毎日同じことの繰り返しです。子どもの成長はありますが、自分の状態を考えて孤独を感じることがあります。
ママになって後悔はないのですが、すごく悲しい気持ちになります。どうすれば、気持ちが楽になるのでしょうか?
(5か月の女の子をもつママより)
頑張ってきた人は、みんな喪失感を体験する
回答:倉石哲也さん 仕事に、すごく誇りを持っておられたのですね。強い思いがあった分、人間関係や頑張ってきたことがなくなってしまい、喪失感にさいなまれる。頑張ってきた人は、みなさんが体験することだと思います。この喪失感は、お子さんが小さい間はしばらく続きます。 SNSを見ると、以前のように頑張れていない自分を感じて、寂しさ、羨ましさ、妬み、自信のなさ、そういった感情がどうしても広がってしまいます。ですので、落ち込んだときは、あまりSNSを見ないように心がけてみましょう。 どうやったら、自分は幸せになっていけるのかを、少し考えてみましょう。
2~3年後の設計図を壁に貼る
回答:大日向雅美さん この悩みは、ママになった女性が持つ定番の悩みですね。かつては、年賀状や暑中見舞いの季節に、同じ症状になっていたんです。今は、SNSを使えば、いつでも見ることができるから、余計につらいですよね。私たちは、ママとして充実しているとしても、それ以外の、女性であり、社会人であり、ひとりの大人である自分が欲しいのは当たり前です。 2~3年後の設計図をつくるのがよいと思います。今は生活の8~9割がママだけど、数年後、子どもが幼稚園に入ったら、こんな営業の活動を始めようなど、設計図をつくって壁など見えるところに貼っておくのです。先が見えて、暗闇が少し明るくなるということも、あると思います。 そして、とにかく泣いていい、文句を言っていい。「こんなの嫌!」と言っていい。だけど、相手次第なので、うっかり言ってしまって人間関係が崩れることが心配だったら、ノートに書いたり、お風呂で叫んだりしていいんです。気持ちを吐き出した後は、壁に貼った設計図を見て、「あと1年たったら、こういう私になれる!」と気持ちを整えていくとよいと思います。
今後、仕事に復帰したときを思うと、幼稚園の送り迎えなどがあって、以前のようにできるか不安があります。
子育ての経験が仕事に生きる
回答:大日向雅美さん 子どもがいなかったころのように働けるのか、先回りをして心配してしまうかもしれません。ですが、ご自身には、子育てによっていろいろな力がついています。子どもがいても、きちんと家事ができていたなど、気がついていないだけで、いろいろな能力をマルチに身につけています。その力を自分でわかるためにも、何をやっていたのか書いておくことが大事です。後から振り返れば「こんなことができるようになっていたんだ」と気づきます。一歩ずつ進んでいけば大丈夫です。 昔と同じように働かなくてもいいのです。むしろ、ママとなった力を、子育てでこんなに涙を流した、その経験を、仕事に生かしていく。すると、営業で出会った方への印象や、ご自身の感受性が、もっともっと素敵になっていくと思います。
児童センターや子育て支援センターで仲よしグループにうまくなじめない
すくすくポイント
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