絵本の中で、探しものをしたり、何が隠れているのか考えたりすることが、子どもは大好きですね。そこで今回は、名探偵になった気分で読んでほしい絵本を集めてみました。さあ、ちびっこ探偵の出番ですよ!
くまくんのパーティー準備を手伝ってあげよう!
作・絵:ゲルゲイ・ドゥーダース
訳:小林晶子
出版社:岩崎書店
小さなお子さんでもママやパパと絵探しを楽しめる、クリスマスシーズンにぴったりの1冊が新しく登場しました。クリスマスパーティーにお友だちを招待した、くまくん。朝目が覚めて、今日がその日だったことを思い出します。大慌てで準備するくまくんといっしょに、パーティーに必要なものを探してあげてください。ほのぼのとしたイラストがとってもかわいいです。
なにがあったと思う? 親子で推理!
作:佐藤雅彦+ユーフラテス
出版社:福音館書店
ページに並んだ2つの写真。見比べてみたとき、さて「この あいだに なにが あった?」と問いかける写真絵本。大人は上手く正しく説明しようとするかもしれませんが、子どもたちの想像はもっと自由! 思いがけない珍回答が返ってくることがとても楽しいです。推理しながら会話もきっとはずむことでしょう。
めくってみたらコロちゃんいるかな?
作・絵:エリック・ヒル
訳:まつかわまゆみ
出版社:評論社
ごはんの時間なのに、ちっとも見当たらない子犬のコロちゃん。どこへ隠れてしまったのか、コロちゃんのママといっしょに探してみましょう。ドアのうしろに隠れているかな? ピアノの中にいそうだね?など、お子さんに声をかけて、しかけをめくってもらってくださいね。探す絵本デビューにぴったりのやさしい絵本です。
かくれんぼするものよっといで!
作:末吉暁子
絵:林明子
出版社:偕成社
最後に紹介するのは、子どもたちの大好きなかくれんぼの話。公園からの帰り道、迷い込んだ森の中でどうぶつたちとのかくれんぼが始まります。森の枯れ枝のあいだをじっと見つめると、あれれ?動物たちがそこかしこにいるではありませんか! 幻想的なストーリーと探す楽しみ、ふたつのワクワクが味わえる1冊です。
おしゃべりがままならない年頃から、うちの娘は探す絵本、とくに『もりのかくれんぼう』が大好きでした。ママがヒントを出しながら、見つけられると小さな指をさして、本当にうれしそうでした。
親子でいっしょに考え、うれしくなれるのが「考える絵本」。ぜひ、みなさんもお子さんとお楽しみください!
この本を選んだ人
地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。
たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く作品をセレクトして紹介します!
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