歯磨きをするとき、歯ブラシを3本使い分けています。歯科検診で教えられた仕上げ磨き用、子ども用の他に、歯磨き粉用まで用意しています。ですが、何回も口にブラシを入れるので大体嫌がります。それに、歯科検診では具体的な磨き方の指導がなくて、どうしても自己流になってしまいます。
子どもが嫌がらない、正しい仕上げ磨きはどうしたらいいんでしょうか? 短い時間で磨ける、効果的なコツがあれば知りたいです。
(2歳2か月と4か月の男の子をもつママより)
歯ブラシは子ども用と仕上げ磨き用があれば大丈夫
回答:茂木瑞穂さん 歯ブラシは、子ども用(本人用)と仕上げ磨き用があれば大丈夫です。仕上げ磨き用は、柄が長く毛先が乳児用に小さくなっていて、大人が持ちやすいものを選んでください。子ども用は、ガードが付いたタイプがおすすめです。 ガードがないと、のどを突くなどのケガの原因になってしまいます。歯ブラシを持たせるときは、必ず膝の上に乗せるようにしましょう。持ったまま歩かないように、気をつけてください。
楽しそうに歯磨きをしている姿を見せる
回答:茂木瑞穂さん このぐらいの低年齢児のお子さんは、何かを見てマネをする時期です。ママやパパのマネもしていると思います。そこで、楽しそうに歯磨きをしている姿を、お子さんに見せてあげる。すると、本人も嫌がらないようになっていくと思います。
仕上げ磨きは、毎食後やったほうがいい?
1日1回はしっかり磨く
回答:茂木瑞穂さん 毎食後に仕上げ磨きをすることが1番のおすすめですが、毎食後は大変な場合もあると思います。「食後は磨かなきゃ!」と焦って磨き方がおろそかになるより、1日1回でもいいのでしっかり磨きましょう。汚れをきちんと落とすことが大事です。 寝ている間は唾液の分泌量が減るので、もっともむし歯菌が増える時間帯です。ですので、優先度をつけるなら、寝る前にしっかり磨くことです。
子どもにあわせて試してみる
回答:鈴木恵美さん どうして歯磨きを嫌がるのか、お子さんひとりひとりで違いがあると思います。ですので、子どもの様子を見ながら、おもちゃを持たせてあげるなど試してみましょう。鏡で歯磨きをしているところを見せると、安心して磨かせてくれたという話も聞きます。
仕上げ磨きのポイント
回答:鈴木恵美さん 具体的な仕上げ磨きの方法を説明します。 歯ブラシは鉛筆のように持ちます。このように持つと、力をコントロールしやすくなります。 前歯より奥歯のほうが敏感ではないので、奥歯のほうから磨いていきます。 溝のところに食べものがつまりやすいので、正面から歯ブラシを入れ、ゴシゴシと20回ぐらいを目安にします。 次に、奥歯の外側と内側を磨きます。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを当てて磨きましょう。大きく動かすと毛先が逃げてしまうので、小刻みに動かします。 前歯も、毛先を当てて磨いていきます。力を入れて磨いてもプラークは落ちません。毛先で細かくこすってあげましょう。小さく円を描くように磨きます。 裏側は歯ブラシを立てて、かき出すように1本ずつ磨いていきましょう。 <実際の仕上げ磨きの様子> 奥歯は、人さし指を入れ、口を広げると見えやすくなり、子どもも痛がらずに磨くことができます。 前歯を磨くときは、上唇小帯に歯ブラシがあたると痛いので、指の腹でおさえて磨きます。 下の歯も同じように磨きます。
すくすくポイント
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