離乳食の時期に気をつけたい、赤ちゃんの便秘について草川功先生(聖路加国際病院 小児科医)に教えてもいらいました。
便秘になるのはいつから?
子どもが最初に便秘になる可能性があるのは、離乳食をはじめたときです。食べものが変われば、便も変わります。固形物を食べるようになると、固形のうんちが出てきます。腸の中で便の動きが悪くなると、便秘になる場合があります。
子どもの便秘の特徴
人の腸は、小腸から大腸、最後に直腸があります。幼児期は、直腸に便がたまると言われています。
便をためてしまうことで直腸が広がり、かたくて大きな便になります。これを無理に出そうとするとお尻が切れてしまうこともあります。
こうなると、力んでうんちを出そうとすると痛い、痛いので出すのをやめてしまうという悪循環につながります。
<便秘かどうかを見極めるポイント>
・食欲が落ちていないか?
・排便のときに痛そうにしていないか?
・離乳食がはじまってから、うんちの回数が大幅に少なくなっていないか?
・毎日排便があるけど、かたくてコロコロしていないか?
便秘になったらどうしたらいい?
のの字マッサージのコツ
「便秘かな?」と思ったら、まずは「のの字マッサージ」をしましょう。
赤ちゃんのお腹は、とても柔らかいですよね。ぐっと触っていると、便がたまっている場合はコロコロしたところがちゃんとわかります。そういったところを、ゆっくり押さえるような感じで刺激します。なでるのではなくて、少し押す感じが必要です。
綿棒でお尻を刺激
綿棒を使って、お尻を刺激するのも効果的です。
綿棒の綿の部分を、肛門にゆっくり入れます。肛門を傷つけないように、ベビーオイルやワセリンを塗っておきましょう。入れた後、広げるように、ぐるぐると回して刺激します。
刺激をしていると自力でうんちを出せなくなるのではと心配になるかもしれません。ですが、直腸にたまった便をしっかり出してあげることで、自然な排便ができるようになります。
それでも便秘が続く場合は、病院を受診しましょう。
また、少しうんちがかたくて血がついている場合も、早めに受診しましょう。お薬を使って少し便を柔らかくする、傷が早く治るような軟膏を使うなど対応を考えたほうがよいでしょう。
便秘に気づいたらすぐに対応することが大事です。
そのためにも、毎日のうんちの様子をしっかり観察しましょう。
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