頻繁な発熱は体質? ふだんの生活や環境が影響している?
子どもが1歳後半のころから熱が出ることが多くなってきました。長いときで5日間の高熱です。だいたい39度以上が出てしまいます。37~38度をいったりきたりということもあります。熱が出ても元気なときもありますが、あまりにも頻繁に熱を出すので、何か大きな病気があるのではないかと心配です。
お医者さんでみてもらっても、鼻水が出たら鼻水のお薬、せきが出たらせきのお薬、薬を飲んで治ったら「大丈夫ですよ」ということの繰り返しです。心配と看病とで、子どもより私のほうがまいってしまうところがあります。
子どもは熱が出やすい体質なんでしょうか? ふだんの生活や環境が影響しているのでしょうか?
(2歳3か月の男の子をもつママより)
高体温には「発熱」と「うつ熱」がある
回答:山本淳さん 熱が出やすいお子さんはよくいらっしゃいます。体質というよりも個人差です。 もともと、小さいうちは体温調節が未熟です。その上、体が小さいので体重1キログラムあたりの表面積が広く、周りの温度の影響を受けやすいのです。温まりやすく、冷めやすいわけです。そのため、体温の変化が大きいという特徴があります。 体温が高くなる高体温は、ウイルスなどに対する反応で体温が上がる「発熱」と、周囲の環境の影響を受けて体温が上がる「うつ熱」という状態があります。高い気温や室温、布団や厚着などで、体温の調節が妨げられ、子どもの体温が高くなることがあるのです。
うつ熱はどのように対処したらいいのでしょう?
着るものや熱を測るタイミングに気をつける
回答:日沼千尋さん まず、お子さんの着るものを大人より1枚少なくします。また、冬など寒いときは、手足が気になると思いますが、出ていても大丈夫です。そのことで、体温の調節もしやすくなります。 熱を測るタイミングにも気をつけましょう。泣いたあと、走るなど運動のあと、外から帰ってきたとき、お風呂あがりなどは、どうしても体温が高くなってしまいます。15~30分おいて測るようにしてください。
食生活の栄養が関係していて自分の料理がダメなんじゃないか、睡眠不足なんじゃないか、など神経質になってしまいます。
お医者さんにもっと相談する
回答:山本淳さん お母さんのせいではありません。あまり気にしないでください。まずは、お医者さんとの関わり方を変えてみてはいかがでしょうか。 今は、鼻水の薬、せきの薬、熱冷ましの薬など、薬をもらいに行くような感じかもしれません。それも大事ですが、薬をもらうことより大事なのは、お母さんがいつも悩んでいるようなことをお医者さんに話すこと、そして、お医者さんの話を聞くことだと思います。 私たち医者も、そのことを大事にしています。風邪や熱ぐらいで相談していいものかと、遠慮しているのかもしれませんが、気にせずに相談してみてください。
男の子のほうが熱を出しやすいと聞いたことがあるけど本当ですか?
すくすくポイント
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