病気・怪我・働くママ ~突然おっぱいをあげられなくなったとき、どうする?~
やむを得ない事情で突然おっぱいを続けられなくなったとき
ママの意思に関係なく、突然授乳を終わらせなければならない非常事態もあります。
例えば、ママが病気や怪我などで授乳中に服用できない薬が必要、もしくは入院しなければならない。または子どもが病気で入院する場合、など。働くママなら、突然の出張、などということもあるかもしれません。
おっぱいをやめないで済む方法を模索
ママも子どもも望んでいない不必要な断乳は避けたいので、まずは、本当に断乳しなければいけないのか、状況を確認しましょう。
ママの病気や怪我の場合、どんな薬を使用する治療なのか、医療機関に確認。それから母乳専門の母乳外来で、授乳中でも飲める薬の相談をしましょう。
授乳中でも飲める薬の情報は、以下のHPでも確認できます。
国立成育医療研究センター 「ママのためのお薬情報」
授乳中も服用OKな薬であれば、パパや家族に協力してもらって子どもと授乳の時間を取るか、搾乳した母乳を届けてもらうという方法も考えられます。
子どもの病気や入院の場合は、授乳を続けられることが多いですし、ママの付き添い入院が可能な医療機関もあるので、確認してみましょう。ちなみに筆者の息子は、1歳1か月のときに細菌性肺炎に罹り1週間入院しましたが、付き添い入院をして授乳を続けることができました。
一時的な断乳の後、おっぱいは再開できるの?
やむを得ない断乳後、授乳が再開できる状況になったとき、おっぱいを復活させることはできるのでしょうか?
断乳していた期間やママの体調にもよりますが、母乳の分泌が止まっていなければ、再開できるケースもあるようです。
短期間であれば、搾乳をして分泌を維持しておきましょう。母乳の分泌をしっかりと保つためには、あまり溜めずに3~4時間ごとに搾乳を。断乳後に授乳再開を希望するママは、母乳外来などで相談してみてくださいね。
断乳期間中に、母乳が分泌されなくなったり、赤ちゃんが飲み方を忘れてしまって、授乳が再開できないことも。
一時的な断乳のつもりが、結果的におっぱい卒業になってしまったとしても、それまで授乳を続けてきたことを誇りに思ってくださいね。授乳以外にも、ママと赤ちゃんを笑顔にするスキンシップはたくさんあります。
やむを得ず断乳する場合のケア
急な断乳は、計画的な断乳と違って、ママも心の準備ができていなくて戸惑いや不安でいっぱいになりますよね。
断乳まで少しでも時間が取れて、ママの体調面でも可能なときは、ママから子どもに、おっぱいをやめなければならないことを説明しておくといいですね。
子どもが辛いのはもちろんですが、ママは心も体も辛い状況になります。
断乳したママは、おっぱいケアが必要なときもあります。おっぱいが張って痛むときは軽く搾乳したり、ぬれタオルなどで冷やしてみてください。張りや痛みが治まらない場合は、早めに母乳外来や母乳相談に相談しましょう。
参考:「おっぱいで赤ちゃんを育てたい人のための母乳育児の教科書」 監修・粟野雅代(マイナビ出版)
おっぱいが張ると、子どもを抱っこできないほど痛むこともあります。子どもが不安定な状況だと、ママはつい無理してしまいがちですが、ここはぜひパパや家族に頼って、ママ自身のこともいたわってあげてくださいね。
〈次回は「おっぱいを卒業したら~断乳・卒乳後のママと子どものケアについて~」をご紹介します〉
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