ゴロゴロピカピカ。雲の向こうのかみなりさんと仲良くなれる絵本【親子で楽しむ絵本 2017年6月号】
ゴロゴロゴロ・・・音に気づいて空を見ると、黒い雲がもくもく。梅雨から夏はかみなりの多い季節です。大きな音と光にびっくりして恐がる子もたくさんいますね。
そこで今回は、かみなりにまつわる絵本をご紹介。
以前、気象予報士さんに「空を見上げて天気を感じることは、子どもの安全を守ることにつながるんですよ」と言われたことがあります。
雲に住むかみなりさんを想像してみることも、天気を感じるための小さな一歩。絵本で楽しくかみなりに触れてみてはいかがでしょうか。
雲のくしゃみでかみなりが大勢落ちてきた!
『あめふり』
作・絵:さとうわきこ
出版社:福音館書店
雨続きで外に行けない、ばばばあちゃん。ちっとも休んでくれない雨雲を相手に、何やらストーブを焚きはじめます。ばばばあちゃんの奥の手は一体・・・?
子どもの頃に読み、初めてかみなりを身近に感じたのがこの絵本。だって、かみなりたちが布団を干すみたいに雲を干しているんですよ。そんな人間味あふれるかみなりの姿がほほ笑ましい1冊。背表紙の一コマもお見逃しなく!
山盛りのおへそを人間に返そうとして・・・
『とくべえとおへそ』
作:桂文我
絵:田島征彦
出版社:童心社
かみなりといえば「おへそ」を思い浮かべるひとも多いですね。そのおへそをめぐる、とびきりユニークなお話がこちら。ひょんなことから、かみなりの世界に来てしまった、とくべえ。王様が食べる予定の山盛りのおへそをこっそり盗んでしまい、さて無事に地上へ戻れるのやら。
読み聞かせの醍醐味を味わえる、関西弁の語りが小気味よい絵本。おへそってどんな味なんでしょうね。
こんなかみなりなら落ちてきてほしいな
作・絵:加古里子
出版社:福音館書店
すぐにお友だちになれそうな、愛嬌たっぷりのかみなりといえばこちら。「へんなまるいもの」と共に空から落ちてきたかみなりちゃんが、だるまちゃんを連れて行った先は、わくわくするようなかみなりの世界でした。かみなりこうえんのプールも、いなずまどおり・ごろごろばんちも、とっても楽しそう。
読めばきっとみんな、かみなりちゃんのお家に遊びに行きたくなりますよ。
かみなりはどうやってできている?
監修:武田康男
絵:てづかあけみ
文:村田弘子
出版社:パイ インターナショナル
かみなりのことをもっと知ることができたら・・・最後はそのための絵本をご紹介。タイトル通り、小さなお子さんがはじめて天気を学ぶのにぴったりの絵本です。
雲って何?からスタートし、雨や風、かみなりなど、その仕組みをやさしい言葉で解説します。かみなりは、氷の粒がぶつかり合うことで生まれるって知っていましたか? 親子で空を見上げるきっかけにもなりそうな1冊です。
この本を選んだ人
地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。
たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く作品をセレクトして紹介します!
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