いざというときのサバイバル法
子育て家族には災害のときに必要なものがたくさんあります。いざというときにも身近なもので代用する知恵を身につけておきましょう。
講師:国崎信江(危機管理アドバイザー) 守ろうとする気持ちや防災の知識だけでは幼い命を守ることはできません。日ごろから体を動かして訓練をして備えておくことが大切です。子育て家族のいざというときの対応を紹介します。
いざというときのために日ごろから持っておきたいもの
・スリング、抱っこひも…両手が空くので行動が広がります。ベビーカーは道の状況によっては使えないし、危険な状態のとき、赤ちゃんが近くにいる方が守りやすいです。
・ペットボトルの水…どんなに近くのお出かけでも、500mlのペットボトルの水1本は持っておきましょう。煮沸をすれば調乳にも使えるし、母乳のお母さんは喉が渇くので、水分補給のためにあると安心です。
・その他…救急セット、簡易トイレ、非常食、ライト、笛など、最低限の防災グッズを小さなポーチに入れて持ち歩くと便利。
災害時の離乳食
すぐに食べられるベビーフードが底をついてしまった場合、普通の缶詰でも簡単に離乳食を作ることができます。グリーンピースはすりつぶすだけ。ペースト状のコーンなどは、温めればすぐに食べさせることができます。ツナなどは、できるだけ塩分・油の少ないものを選びましょう。
災害時の母乳・ミルクは
母乳育児の場合は、出なくなっても必ず赤ちゃんに吸わせ続けることが大事です。吸う刺激によって出やすくなってきますし、ママと赤ちゃんのストレス軽減にもなります。哺乳瓶が洗えないときは、清潔な紙コップの先の一カ所を折って尖らせれば代用することができます。
災害時には身近なものを代用
災害時におろそかになりがちなのが口腔ケアですが、歯磨き用の綿棒やシートを用意しておくと便利です。清潔なガーゼを水に浸してふくだけでもOK。そのほかにも、身近なものが災害時に活用できるので、覚えておくと便利です。
・大きなポリ袋の端を切ってかぶればポンチョに。
・小さなレジ袋は手袋の代わりに。
・非透明の大きなポリ袋を赤ちゃんごとかぶれば授乳ケープに。
・ストッキングの股の部分を割いて赤ちゃんの頭からかぶせ、脚の部分に腕を入れれば温かい肌着に。
・段ボールを簡易ベビーベッドに。
災害時に発生する困ったことに対応する方法はいろいろあります。日ごろから身のまわりにあるものを見直しておきましょう。
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