友だちとのケンカ
子どもがおもちゃの取り合いで友だちとケンカをしているときは、どうすればいい?
講師:井桁 容子(東京家政大学ナースリールーム 主任保育士) 子どもは3、4歳を過ぎると自我が目覚めるのか、お友達とトラブルになることが増えてきます。それとは逆に、恥ずかしがってあいさつできなかったり、怖がりだったりする子どもの場合なども、親は「将来、子どもが社会で人とうまくやっていけるのかしら?」と不安になりますよね。 今回は、無理なく子どもの社会性を育てる親の関わり方についてご紹介します。
子どもが相手の気持ちに気づけるような言葉がけをする
危険なことをしている場合はすぐにとめなくてはなりませんが、そうでなければケンカをすぐに止めるよりも、相手の気持ちに気づけるような言葉がけをしてください。
ケンカは、相手の気持ちと自分の気持ちをぶつけ合う経験となるため、子どもにとっては相手の気持ちに気づくことができる貴重なチャンスです。
ケンカを止めると、その場の解決にはなりますが、次にケンカをしたときに生きるような経験にはなりません。相手の気持ちに気づけるような言葉がけをして、解決するようにしましょう。次にケンカをしたときに(すぐには結果が出ないかもしれませんが)、相手の気持ちも理解しながら対処できるようになっていきます。
なるべく否定的な言葉がけはしない
子どもを注意する(叱る)ときは、「そういうことを言わないの!」というような、行動を指示する言葉や否定的な言葉はなるべく使わないようにしてください。「相手が悲しい思いをする言葉は使わない方がうれしいね」などの肯定的な言い方で伝えてあげましょう。
わが子を早くいい子に育てたいという一心で、その場だけでも正しいふるまいを身につけさせようとすると、行動を指示するような言葉や、否定的な言葉を使ってしまい、知らず知らず子どもの気持ちを傷つけていることもあります。
子どもの成長には、時間がかかります。いい子に育てることを、急がないことが大切ですよ。
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