ケアのポイント 小学生編
講師:倉石哲也(武庫川女子大学 心理・社会福祉学科教授) 大きな災害や事故などでショックを受けた子どもたちに親はどう向き合えばいいのか、心のケアと対応の仕方を紹介します。また過去に大きな地震を経験したママたちの体験談からも心構えを学びます。
小学生の心のケアのポイント
【外の世界をもう一度作る】
友だちとの関係を再び築き、子どもがそれまでもっていた世界をもう一度作り直すことが必要です。そのためには、まず親同士がつき合いを深めるよう心がけましょう。
【できていたことを一緒に確認する】
子どもがそれまでてきていたことを、ひとつひとつ一緒に確認してみましょう。そのとき、以前は解けた問題が解けなかったり、読めた本が読めなくなったりしていても子どもを否定しないこと。ヒントを与え、最後は子どもが自分で仕上げられるように手伝って自信を取り戻させましょう。
【子どもの話に耳を傾ける】
子どもの話や質問を否定せず、しっかり聞きましょう。同じ質問を繰り返すのは、安全を確認する行動とも言われます。質問に答えるより、不安を受け止める姿勢が大切です。また子どもが口にすることばをそのまま繰り返してあげることも不安解消に役立ちます。
【表現する遊びで気持ちを外に出す】
絵を描くことは心の回復にとても役立ちます。子どもはことばで気持ちを表現するのはむずかしいですが、指先を使ったりいろんな色を使って感覚的に刺激を受けることで、抑えていた感情を外に出しやすくなります。物を使って表現する遊びを積極的に取り入れましょう。
失ったものを築き直し、自信を取り戻してあげることが大切。子どもの様子を見ながら、その子に合った気持ちの表現方法を探してあげてください。
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