4、5歳になると出てくるウソやごまかし・・・親はどのように対応するべき?
子どもが4、5歳になると出てくるのが、ウソやごまかし。こんなとき親もついカッとしてしまいますが、どのように言い聞かせるのがいいのでしょうか。
今回は、柴田 愛子(保育施設「りんごの木 子どもクラブ」代表)さんに、実際の子どもとのエピソードとともに、そのポイントを教えていただきます。
■エピソード例
幼稚園から5歳の息子が帰ってきました。息子のカバンの中には、見たことのないたくさんの怪獣カードが入っていました。
ママ:「ケンちゃん、これどうしたの?」
子ども:「お、お友達からもらったんだ!」
■対応のポイント
子どもの話がウソだと確信できたときの対応法としては、2通りあると思います。
ひとつは「こんなにいっぱいくれるわけないじゃない!」とウソだと確信して一気に言う方法。この言い方だと、子どもは「ウソじゃないもん」と言い返してきます。ここでお母さんは負けてはいけません。「そんなことくらいお母さんにわからないと思ってるの!」と返していく。
もうひとつは、「そのカードは友達がくれたの?」「友達は今ごろ後悔してるかもしれないね・・・悲しんでいるかもよ?電話してみない?」と良心に訴えていく方法。
自分の気性に合うやり方でいいと思います。
4、5歳の子は物欲はあるのですが、お金のやり取りで物が手に入ることの意味までよくわかっていません。知識としては知っているけれど、体験をしていないことは、本当の意味ではわかっていないのです。
だから、ウソをつかないよりも、ついてみて、バレた経験をすることもいいんじゃないかと思います。
私の見てきた子どもたちの中に、小さい時にウソをついてお母さんにこっぴどく怒られた子がいました。その子が小学生になったときに、上級生に100円を持ってこいと言われたことがあったのですが、持っていかなかったみたいです。その理由をきくと、「前に怒られたときのお母さんの顔が浮かんだ」と答えてましたよ。
親の価値観に照らして、「許せない」と思うウソにはきぜんとした態度で接しましょう。
でも、小さな子どもがよく話すことのある空想や物語などには一緒にのってあげるといいそうですよ!
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