寒い日は“いい湯”に限る!おふろが楽しくなる絵本【親子で楽しむ絵本 2017年2月号】
外から帰ると、からだがひんやりカチンコチン。そんな日は子どもとくっついて、のんびりあたたかいおふろに浸かりたいものですね。今回は、読めばおふろがもっと楽しくなる、おふろが大好きになる絵本を集めました。楽しくなりすぎて、のぼせてしまわないようにだけご用心を!
あれれ? おふろだいっきらいは誰?
作・絵:キヨノサチコ
出版社:偕成社
ウキウキおふろに入る子もいれば、おふろきらい!とごきげんナナメな子もいますね。こちらの絵本のノンタンは「おふろだいっきらい」とむくれています。でも、みんなのあわぶく姿を見ているうちに最後は・・・?「あわぶく ぷくぷく」「しゃわ しゃわ しゃわー」などのフレーズは、お子さんの体を洗いながら口ずさんでみてくださいね。おふろが好きになりそうな1冊です。
おさるさんの至福の表情に注目を
写真・文:福田幸広
出版社:ポプラ社
温泉に入るサルとして有名な、長野県の地獄谷に暮らすニホンザルの姿を追った写真絵本です。湯けむりにつつまれて目をとじるおさるさんたちの、なんと気持ちのよさそうなこと。「ぽっかぽかは きもちが いい」など、やさしい文章も心にしみます。ちなみに、おさるさんの好きな「ぽっかぽか」は温泉だけではないんです。それは何でしょう? ぜひ絵本を手に取って確かめてみてくださいね。
せっけんが飛んだら大冒険のはじまり
作:中川ひろたか
絵:長新太
出版社:主婦の友社
おふろはパパ担当、というご家庭も少なくないかもしれませんね。パパと子どものおふろタイムを描いたこちらの作品。からだを洗ったり遊んだりするのかな?と思って読むと、そうはいかないのが中川ひろたかさんと長新太さんの世界! おとうさんとはなちゃん、ふたりの大冒険にわくわくがとまりません。おふろ上がり、タオルでくるまれたはなちゃんの笑顔にじーんとしてしまいます。
あなたはどの温泉に入りたい?
『妖怪温泉』
作・絵:広瀬克也
出版社:絵本館
温泉に入るサルがいるならば、温泉に入る妖怪もいます。おとうさんと「しのびの湯」で待ち合わせたおとこのこ。右に行くところをまちがえて左に行ったら、そこにはふしぎな温泉の数々が。こなきじじい推薦「若返りの湯」はいいけれど、からだの芯まで凍える「雪女風呂」はちょっと勘弁ですね。ようやく「しのびの湯」に着いたところでわかる、おとうさんの正体もお楽しみに。
いかがでしたか? あったかい湯船に入りたくなってきますね。
私のおふろタイムはいつも、むすめに1日のできごとを聞く「こどもニュース」のじかん。ほかほかの湯気につつまれて子どもと顔を合わせる大切なひとときです。おふろタイムを盛り上げる絵本、みなさんもぜひご覧になってみてください!
この本を選んだ人
地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。
たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く作品をセレクトして紹介します!
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