自分でスタート
自転車に乗れるようになるためのステップは「バランスをとる」「ペダルをこぐ」「自分でスタート」の3つです。
「バランスをとる」ことができ、「ペダルをこぐ」こともできるようになれば、「自分でスタート」に挑戦です。
自転車練習に限ったことではありませんが、子どもの成長過程は個人差があるため、マイペースで大丈夫です。保護者が焦らずにゆっくりと子どもを見守ることが大切です。
自転車は子どもにとって、今までやっていなかった初めてのことへの挑戦です。ゆっくりと子どもを見守り、できなくても子どもを責めないであげてください。
講師: 吉田 章(日本サイクリング協会理事 元筑波大学教授[体育科学系]) 近藤 隼人(日本サイクリング協会 指導員) そろそろ“コロ”をはずして、自転車デビューしたい! でも、どうやって? そこで今回は、子どもが自転車に乗れるようになるための練習法を紹介します。 どうすればうまく子どもに乗り方を教えられるか、悩むパパ・ママ必見です! 解説は吉田章さん、実際の指導は近藤隼人さんにしていただきました。
自分でスタートの練習
自分で自転車をこぎ始めるには、2つの方法があります。
(1)ペダルを一番高い位置にし、右足を乗せ、思い切り右足を踏み込んでスタートする。
この方法には、結構な力とバランスが必要です。難しい場合、(2)の方法で練習しましょう。
(2)ペダルを下の位置にし、右足を乗せ、左足で地面を何度か蹴り、スピードがついたところで両足でこぐ。
<(2)の方法のポイント>
◆練習のし始めは、子どもの背中を押して、子どもがペダルに両足を乗せるまでスピードを補ってあげましょう。
ある程度のスピードをつけることができれば、自転車が安定してくるので、子どもは自力で左足を乗せてこぎだすことができます。
◆前を見るようにしましょう。
前を見ることは重要です。
しかし、地面を蹴った左足を、前を見ながらペダルに乗せるのは、難しいことです。
左足をペダルに乗せようと思っても、自転車に乗り始めたころはペダルの感覚に慣れていないため、足を乗せるときに目で足を確認してしまいます。そのため、うまくいかなくなります。
◆かけ声をかけてみましょう。
「いち、にい、さん、し…」とかけ声をかけるのもオススメの方法です。
◆保護者が焦らずに子どもを見守ってあげましょう。
なかなか子どもが自力でスタートができない場合でも、ペダルに慣れるまで、焦らずに子どもを見守ってあげましょう。
<自力でスタートが難しい場合>
自力でスタートする練習をしばらくしてもうまくいかない場合、子どもがペダルを気にせずに済むように、また背中を押してサポートしてあげましょう。
「自分でスタート」もできるようになったら、公道に出る前にサイクリングコースで慣らし運転をしましょう。
左側をまっすぐに走ることと、必要なときにすぐに止まることができる練習を、保護者が子どもの後ろについて、指導することが大切です。
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