夏、公園や道ばたで子どもたちの心をとりこにする、セミの抜け殻。ほんの少し気味がわるくて、でも気になる。そんなセミの季節を前に読んでおくと楽しいのが、こちらの絵本です。
物語はセミが羽化する一夜のできごと。魅力あふれるセミくんの絵に添えられた、「いよいよだ」「パカ」「とうとうやったよ」といった素朴な一言一言が、かわいらしくてたまりません。居心地のよかったお家とのお別れシーンは、何度読んでもぐっときます。
この夏はぜひセミくんを想いながら、お子さんと抜け殻の観察をしてみてくださいね。
作・絵:工藤ノリコ
出版社:教育画劇
この本を選んだ人
地域文庫で活動する絵本好きな母のもとに育ち、サラ・ミッダの絵本『おとなになること』にあこがれて美大へ進学。イラストレーター&ライターをしながら、自身の出産後は日々子どもとの絵本読み、絵本作りを楽しんでいる。
たくさんの絵本に親しんだ経験から、心に響く絵本を週に1冊セレクトして紹介します!
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