トイレ・お風呂
トイレやお風呂の中でも、汚れによって効果的な素材が異なります。
それぞれの汚れにあった素材で、掃除をしましょう。
講師: 本橋 ひろえ(そうじ研究家) 安心なナチュラル素材を使って、手軽に掃除できるといいですよね。 安全な素材であれば、すすぎや拭き取りも省くことができてラクラクです。 今回は、「安心」「早い」「ラクチン」な掃除の方法を紹介します。
洗剤となる「安全な素材」の種類
今回の掃除で使用する、洗剤となる素材は下記の4種類です。
それぞれに特性があるので、汚れに合わせて選びましょう。
(1)重曹
酸性の汚れ
・油汚れ
・皮脂汚れ
(2)クエン酸
アルカリ性の汚れ
・水あか
(3)アルコール
・除菌
・油汚れ
(4)過炭酸ナトリウム
・除菌
・頑固な汚れ
トイレの掃除
小さい男の子がいるご家庭は、トイレの汚れは、気になる汚れの1つです。
こまめに掃除をして、汚れもにおいもない気持ちいいトイレにしたいですね。
トイレは、汚れによって種類が違うので、それぞれの汚れにあった素材を使って掃除をしましょう。
<「便器の内側」は重曹>
粉末の重曹をふって、ブラシで洗ってください。
<「便器の外側」はアルコール>
アルコール水を吹きかけて、拭いてください。
▼アルコール水の作り方
下記の2つを混ぜて作ってください。
・水 110ml
・アルコール 90ml
<においが気になるときはクエン酸>
時間がたつとにおいのもとになるおしっこのアンモニアは、クエン酸水で拭いてください。
▼クエン酸水の作り方
下記の2つを混ぜて作ってください。
・水 1カップ
・クエン酸 小さじ1/2
お風呂の掃除
カビや水あかなどのこびりついて落ちないお風呂の汚れはやっかいです。
次のような方法で掃除してみてください。
<風呂釜や小物の掃除>
小物の落ちない汚れは、風呂釜を使って、過炭酸ナトリウムでつけおきしましょう。
風呂釜の除菌も同時にできます。
▼使用するもの
・過炭酸ナトリウム 1/2カップ
▼手順
(1)風呂釜に水を張り、過炭酸ナトリウムを溶かす。
(2)汚れを落としたい小物を風呂釜に入れ、追い炊きしながらつけおき。
水から沸かすことで、過炭酸ナトリウムが循環し、風呂釜の中の汚れも落とすことができます。
(3)沸いたあとはそのまま冷まし、ぬるくなったら、小物を磨いて汚れを落とす。
(4)風呂釜の中をすすぐため、もう一度水を張りなおして追い炊き。
<お風呂の器具の掃除>
こびりついた水あかは、クエン酸を使って掃除します。
▼使用するもの
・クエン酸水
・キッチンペーパー
・アクリルたわし
・重曹
▼手順
(1)クエン酸水にキッチンペーパーを浸す。
(2)「鏡」や「タオルかけ」、「蛇口」など汚れが気になるところを(1)のキッチンペーパーで覆い、10分ほど置く。
パックして汚れを浮かせることで、汚れが落ちやすくなります。
(3)10分ほど置いたら、キッチンペーパーをはがし、アクリルたわしやマイクロファイバークロスで汚れを落とす。
汚れが落ちにくい場合は、粉末の重曹をかけるとクレンザーがわりになります。
重曹は入浴剤にも使われる素材なので、完全に落とせなくても大丈夫ですし、子どもにも安心です。
トイレやお風呂など、肌に直接触れる場所だからこそ、安全な素材を使えるといいですね。
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