かるた遊びの効果に注目!かるたで身につけられる「価値のある日本語」と積極性

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かるたで遊ぶ子どもたち

NHK Eテレ「にほんごであそぼ」からうまれた「いろはかるた」と「ことわざかるた」。番組の人気コーナーがそのままかるたになりました。番組と同じく、「声に出して読みたい日本語」の著者で明治大学文学部教授の齋藤孝先生の監修によって作られたものです。

絵札は松屋銀座・資生堂パーラーなどのロゴを手掛け紫綬褒章を受章しているグラフィックデザイナーの仲條正義さん、デザインは番組のアートディレクターで、近年話題になっているNHK「デザイン あ」も手掛けている佐藤卓デザイン事務所によるものです。

齋藤先生曰く、「かるた」は記憶力を育む最強の知育玩具!

読み上げるのを耳で聞いて、それを記憶にとどめながら、その言葉と関連する語句や絵などを連想して探して、「これだ!」という札をできるだけ速く取る。耳も目も脳も手も使います。
反射神経も必要ですし、前のめりになって、膝をついて、全身を使って遊びます。頭も高速回転するわけです。
幼稚園・保育園児のころからずっとかるた遊びをしていると、言語力、記憶力、反射神経、適度な競争力、そしてコミュニケーション力、さまざまな能力が磨かれます。五感が開き、反応がよく、総合的に賢い子、利口な子になるのです。

参考:「遊ぶ力は生きる力」齋藤孝/著 (光文社新書)


小さい頃からかるたで日本語に接することには、どのような効果があるのか、齋藤先生に伺ってみました。

日本人に覚えて欲しい48種類の名句がそろう「いろはかるた」

「いるはかるた」には、「こがねむしはかねもちだ」「よごれつちまつたかなしみに」など、ぜひ覚えてほしい!と厳選された48種類の言葉がそろっていて、名文・短歌・俳句・慣用句など日本語ならではの表現を楽しく覚えられるようになっています。
ウンチクの詰まった解説書は大人が読んでも楽しめるものですし、子どもと一緒に親も覚えると家族で楽しめますね。

お子さんの年齢によっては、「うちの子にはまだ難しい?」と思っている方もいるかもしれませんが・・・

齋藤先生
「かるたは、絵と言葉を合わせることで、幼児も言葉に馴染むことができる遊びです。遊びながら、価値のある日本語を覚えることができるのが、かるたのよさです。
三歳児なら、充分遊ぶことができます。絵を頼りにすれば、それよりも小さい子でも楽しめます。」

まだ字が読めない子どもでも、番組で親しんでいる絵を探すことで楽しむことが出来ます。
最初は枚数を減らして遊んだりしてもいいかもしれません。遊んでいるうちに、自然と学べるのがかるた遊びのいいところですね。


かるたで育つ!積極性とコミュニケーションの力


先生によると、かるたで遊ぶことで、価値のある日本語を覚えること以外にも、身につく力があるということです。

齋藤先生
「自分で札を探すことで、積極性が身につきます。子どもたちは、競うこと、できるようになることが、大好きです。
かるたには、コミュニケーションの要素もあります。親子、きょうだい、友だちと、わいわいにぎやかに楽しみながら学べます。」

「自分でとれた!」「パパに勝った!」「ぼく覚えたよ!」など、遊びを通して子どもの自信につながる要素がたくさんありますよね。

またかるたは、大勢で遊ぶと楽しいもの!家族と、お友だちと、異年齢で遊んでも楽しめるため、子どもにとっては、いい刺激が増えます。
小さい子どもにとっても、ルールを守る、人の話を聞く、などコミュニケーションの基礎を身につけるためのいい機会になるので、ぜひご家族で遊んでみてください。


「ことわざかるた」で身につける生きる知恵

NHK Eテレ にほんごであそぼ「ことわざかるた」
「ことわざかるた」は上の句を読んで、下の句を取るという従来の「かるた」としての遊び方だけでなく、神経衰弱の要領で絵あわせゲームとしても遊べるようになっています。
字が読めない子どもでも、ペアを見つける絵あわせのかるたとして遊ぶことができますね。また、ことわざを覚えた頃には、下の句を読んで、上の句をとるといった遊びも出来ますし、アイデア次第で長い間にわたって楽しめるのも「ことざわかるた」の魅力です。

齋藤先生は、親子で遊ぶことをおすすめしています。

齋藤先生
「かるたでことわざを覚えることで、ものの道理がわかるようになり、賢くなります。
ことわざには、先人の知恵が詰まっています。日常の会話で、かるたのことわざを親が使ってあげると、子どもたちも使えるようになります。
ぜひ、かるたのことわざを親子で使って、生きる知恵を身につけさせてあげてください。」

ことわざの中には有名な人のことばもありますが、自然に生まれてみんなが使うようになったことばが、「生活の知恵」として定着したものも多くあります。
ことわざをおぼえることには、生活の中で役に立つことばを身につけられるという利点があるのだそうです。

特にこの「ことわざかるた」には、日常生活で使いやすいことざわが集められています。
子どもが早起きしたら「早起きは三文の徳だね」と言って、ふだんの会話で使うようにすると、「おぼえる」から「使える」にステップアップします。声に出しながら札を取ると、より効果的!親子で楽しみながらことわざに親しんでいけるといいですね。


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にほんごであそぼ いろはかるた

にほんごであそぼ いろはかるた


にほんごであそぼ ことわざかるた

にほんごであそぼ ことわざかるた



遊ぶ力は生きる力 齋藤式「感育」おもちゃカタログ (光文社新書)


©NHK

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