大変なときでもおいしいものを食べると元気になります。
災害に備えて用意しておくものは、おいしいものにしましょう。
缶詰は味付きのものもあり、手軽にそのまま食べられます。缶切りも用意しておきましょう。
講師:坂本廣子さん(料理研究家) 子育て中に家族が大きな災害にあったとき、気になる子どもの食事。いざという時、いったい何を食べさせてあげられるのでしょう。今回は、缶詰を使った防災メニューを紹介します。
◎「じゃがいも梨もどきサラダ」
災害時は葉っぱの野菜がまったく手に入りません。
じゃがいもなど、長持ちする野菜とさんまの缶詰でサラダを作ります。
■材料(2人分)
・さんま(缶詰・味付き)1缶(80g)
・じゃがいも 200g
・にんじん 30g
・万能ねぎ 3本
・酢 大さじ2
・ごま油 小さじ1
・水 3カップ
■作り方
1、熱湯にじゃがいもをスライサーでおろしながら入れ、1分ほどくぐらせます。
2、じゃがいもが透き通ったら、ポリ袋に取り出します。
3、生でも食べられるにんじんは、そのままピーラーで薄く削って、ポリ袋に入れます。
4、万能ねぎもはさみで切って入れます。
5、酢とごま油を入れて軽く混ぜます。
6、さんまの缶詰を汁ごと入れて、よく混ぜれば完成です。
じゃがいもが梨のようにシャキシャキでおいしいですよ。
◎「缶詰チャーハン」
配給されることが多いおにぎりに缶詰をプラスしておいしいチャーハンを作ります。
■材料(2人分)
・おにぎり(市販) 3個(330g)
・卵 2個
・サバ(缶詰・味付き) 1缶(140g)
・油 大さじ1
・万能ねぎ 4本
■作り方
1、ポリ袋におにぎりを入れ、卵を加え、よくほぐしてごはんと絡めます。
2、油を熱したフライパンに、卵を混ぜたごはんを入れ、パラパラになるまで炒めます。
3、さばの缶詰をほぐしていれます。最後にネギを入れて、出来上がりです。
簡単なのでふだんから作ってみるといいですね。いろいろな缶詰で試してみてください。
◎「トマトスープパスタ」
■材料(2人分)
・パスタ 120g
・トマトジュース 2缶(190ml/1本)
・ツナ(缶詰) 1缶(70g)
・コーン(缶詰)1缶(70g)
・水 2カップ
・パセリ 少々
・こしょう 少々
■作り方
1、水を入れたフライパンを火にかけ、パスタを半分に折って入れ、ふたをしてゆでます。
2、パスタのゆで時間の半分くらいが過ぎたら、ツナとコーンを入れ、トマトジュースを加えます。
3、パスタが柔らかくなったら、こしょうで味を整え、パセリをはさみで切ってちらしたら出来上がりです。そうめんでも同じように作れますよ。
★ワンポイント 食器をひと工夫
水が足りないときは洗い物を減らしたいですよね。
厚手の紙袋やアルミホイルを使って食器を作ることができます。
手作り食器に、ポリ袋やラップ、アルミホイルをかぶせて、使うたびに取り替えます。
ホットドリンクのペットボトルや牛乳パックも丈夫な食器になるので工夫してみましょう。
ふだんから子どもと一緒に食事を作ると、触ってはダメなものや手をきれいにしてから料理をすることなど、知恵も一緒に伝えることができます。そうして知恵を子どもに伝えることも、いざという時には自分を守るための力になります。日頃から一緒に台所仕事をすることも防災につながるんですよ。
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