子どもが人の気持ちを理解するには?
子どもの間は、自分のことを優先してしまいがちです。そんな子どもたちが、人の気持ちを理解できるようになる話し合いのポイントをお教えします。
講師:柴田 愛子(保育施設「りんごの木 子どもクラブ」) 子どもが何を考え、どんな気持ちでいるのか、わからないことがたくさんありますよね。 そんな子どもの気持ちは、子どもとの話し合いの中で見つけてみましょう。 今回は、ある保育施設で行われている子ども同士の「ミーティング」という取り組みを紹介します。 徹底的に話し合うことを通して、子どもが自分自身や他の子の思いを知ることの大切さをお教えします。
子どもとの話し合いの例
<話し合いの内容>
お友達のアイコちゃんたちが楽しく遊んでいるのを、離れたところでさみしそうに見ていたスーちゃん。
スーちゃんとアイコちゃんたちの様子を見た保育士さんは、「一緒に遊びなさい」と言うのではなく、お互いがどんなことを思っていたのかを、みんなにその時の状況を説明しながら話を聞きました。
<話し合った結果>
話し合いを進めていくと、スーちゃんとアイコちゃんたちは、自分たちの思っていたことを話していく間に、言い争いになってしまいました。
しかし、お互いに本音を話したことで、相手の思いを理解し、反省することができました。
子どもとの話し合いで大切なポイント
「人の気持ちがわかるようになる」ということは、まずは自分の気持ちを表現し、それに対する、周りの人の顔が曇るなどの表情や、「泣く」「怒る」などの様子から、人の気持ちを理解していくということです。
話し合いをすることで、よりそれを理解できるようになると思います。
「周りの空気を読むこと」「相手の気持ちを察する」ということは、子どもの間はしないほうが良いでしょう。
子どもは、空気を読んで動いてしまうと、自分の気持ちを抑えてしまいます。
そうすると、気持ちを表現することができず、人に自分の気持ちを理解してもらえなくなってしまうばかりか、相手の気持ちも理解できなくなってしまいます。
ぶつかって気持ちを言い合うことは大切です。
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