気持ちを言葉にすることの大切さ
話し合いを通して、子どもたちは何を学び、大人は子どもたちのためにどうしていくのがいいのでしょうか。
今回は、子どもが気持ちを言葉にするための、話し合いにおける大切なポイントをお教えします。
講師:柴田 愛子(保育施設「りんごの木 子どもクラブ」) 子どもが何を考え、どんな気持ちでいるのか、わからないことがたくさんありますよね。 そんな子どもの気持ちは、子どもとの話し合いの中で見つけてみましょう。 今回は、ある保育施設で行われている子ども同士の「ミーティング」という取り組みを紹介します。 徹底的に話し合うことを通して、子どもが自分自身や他の子の思いを知ることの大切さをお教えします。
子どもはどんな風に成長する?
言葉を介して、お互いの思いを共有することが出来ます。
子どもはさまざまな経験から、さまざまな気持ちを感じます。その気持ちがあふれて、言葉になる。そして、それを真剣に聞いてくれる大人がいることで、子どもたちは、自分の思いをどんどん話したくなります。
話し合いを通して、言葉が上手になるのではなく、言葉を使って自分の内面を表現することが出来るようになります。
話し合いを通して、子どもが気付くこと
子どもは、話し合いの中で、自分の気持ちを人に話すことで、「自分がどう思っているのか」を自分で理解すると同時に、自分と全然違うに気づくことができます。そこから「自分とは違う考え方の人がいる」ことを認識できるようになります。
話し合いで大人が注意すべきこと
大人の方に先に答えがあると、大人がどう言ってほしいのかを察知するので、子どもの頭と心は動きません。話し合いとは、答えが出る出ないが重要ではなく、一人ひとりの気持ちが違えば違うほどいいものです。「あなたはどう思う?」「自分はどう思うんだろう?」と突き付けられるので、大人も子どもも真剣勝負です。
なぜ、話し合いが大切か?
言葉で「自分の気持ちを表現すること」は、5~6歳くらいの子どもにとって、とても重要なことですが、日本の子どもは、それが下手だと言われています。 その原因は「子どもが自分の考えを表現できる場」と「子どもの考えを聞こうとする人」が少ないことにあります。いろんな人と考えあうことによって、深みのある考え方が出来るようになるし、いろいろな意見があるということも納得できるようになります。だからこそ、話し合いの場が大切なのです。
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