薬を上手に与えるコツ
どんな薬でも手早く味を感じさせずに与えること。
今回は薬の種類別に、上手に与えるコツをご紹介!
講師:萩原綾子(神奈川県立こども医療センター 小児看護専門看護師) 子どもの具合が悪い時、薬を飲んで欲しいのに、嫌がって飲んでくれない・・・なんてことありますよね。 今回は、薬を上手に与えるコツを看護師の萩原綾子さんに教わります。
“シロップ”のコツ
1回の分量を計量容器でしっかり測ること。
薬の飲ませ方は子どもの成長具合に合わせて変えましょう。
<赤ちゃんの場合>
スポイト使い、赤ちゃんをしっかり抱っこして飲ませる。
※哺乳瓶の乳首にシロップを入れて飲ませてもOK。
<子どもの場合>
そのまま器から飲ませる。
“粉薬”のコツ 3種類
<水に溶く方法>
水で溶く場合は、ペースト状に練るのがベスト。
飲ませ方は、薬を舌に触れない場所(口内の頬や上あごなど)にすばやく塗りつけ、水などで流し込む。
ペースト状の薬は、水とともに食道に流れ込んでいきやすいため薬の味が舌に触れません。
<服薬ゼリーを使用する方法>
(1)服薬ゼリーの余計な水分をよく切り、スプーン半分くらいの量を出す。
(2)ゼリーの上にはみ出さないよう薬を乗せ、その上に薬を覆うようにゼリーを乗せる。
飲ませるときは、舌に薬が触れないように口にいれてあげましょう。
<食べ物を使用する方法>
▼粒が細かい薬の場合
ゼリー(固めのもの)、アイスクリームを使用。
すくったゼリーの上部に切れ目を入れ、切り込みに薬をはさむ。
飲ませるときは、1口で飲み込める量に小分けにし、舌の上に薬が乗らないようにしましょう。
▼漢方薬など粒が大きい薬の場合
練乳、メープルシロップ、ジャム(粘りがあり、甘みの強いもの)に混ぜる。
食べ物を使用する場合は、アレルギーがない食材を使いましょう。
食材によっては薬の効果が変わることがあるため、あらかじめ医師や薬剤師に、混ぜても大丈夫な食材を確認してください。
※はちみつは1歳未満の子には与えてはいけません。
【ワンポイントアドバイス】
お子さんが言葉を理解できるようになったら、薬の説明をしたり、飲めたらほめたりするなど、コミュニケーションを取りながら飲ませてあげると良いですよ。
お子さんに楽しく、すばやく飲ませてあげるためにも、あらかじめ準備をしておきましょう。
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