“プリントしたいけど、プリントしない”
前回の「アンケート結果からわかるイマドキの子ども写真事情」から見えてきたママやパパのジレンマ。あきらめつつも本音は、9割以上の人が「プリントしてカタチに残したい!」と願っていることが発覚しました。
撮った写真をカタチに残すことには、どんなメリットがあるのでしょうか?
年間3万枚(!)もの写真を撮りながら、カタチに残すことも上手に楽しんでいる、すくコム編集部・写真整理アドバイザーの中村愛子さんに子ども写真をカタチに残すと、どんなにいいことがあるのか、語ってもらいました。
中村愛子さん 写真データの整理・活用法を紹介するアドバイザー。2児のママ。育児の合間に500以上の写真サービス・アプリを使用、130冊以上のフォトブックを作成。写真整理に試行錯誤してきた自身の経験をもとに、Webサイトへの寄稿、セミナーの講師、商品開発のアドバイザーなど幅広く活動中。
バックアップにくたびれて我に返った・・・
スマホやデジカメで気軽に写真を撮れる今、データだけがひたすら蓄積されていくというケースをよく聞きます。私もまったく同じでした。年間3万枚ペースで増える写真を、ただバックアップするだけ。
でも、ふと思ったのです。「このバックアップ、誰のためなんだ…?」と。せっかく撮っても、バックアップ作業をこなすだけで精一杯。本当は、家族でアルバムを見たり、おじいちゃんおばあちゃんに写真集を送ったり、そんなふうに楽しみたいから写真を撮っているはずなのに、いったい何をやっているんだろう?と思ったわけです。
カタチに残すとやっぱり楽しい!
そこから考え方を変え、写真をもっとラクに、もっと活用する方向にシフトしたのですが、結論としてやはり「写真はカタチに残すと楽しい」のです。
《 写真をカタチに残すメリット 》 (1) アルバムを通して気持ちを共有し合える (2) 思い出の写真を見る機会が増える (3) 祖父母などに喜ばれ、撮る側も楽しさUP (4) バックアップ代わりになる
スマホやタブレットでももちろん写真は見られますが、アルバムなどにしておくと、圧倒的に見る機会が増えます。私は、育児・主婦業にちょっと疲れたときに眺めて息抜きをすることも。
そして、1冊のアルバムを手にしながら、「大きくなったなー」とか「このときこんなことがあったわねえ」など、家族で気持ちを共有し合えるのもいいところです。
また、写真をアルバムやポストカードなどにして祖父母に送ると、ほぼ間違いなく喜ばれます。メールやLINEで送るのとは、ひと味違ったよさがあるようです。私の実家のリビングには孫の写真がたくさん飾られています。ひと目で成長がわかるので、帰省するたびに実物と見比べています(笑)
喜んでもらうことで、撮影者であるママ・パパのほうも、子どもの写真に対する楽しさが増します。
考え方によっては、カタチに残すことでバックアップ代わりにもなるので、気持ちもラクになるのではないでしょうか。
なるほど・・・ とはいえ、メリットはわかっても整理が追いつかない、どんな方法でカタチにすればよいのかわからない、という人も多いですよね。
そこで次回は、中村さんが実践している整理方法、活用しているおすすめツールやアプリなどを紹介します。誰でもすぐに始められることばかりですので、ぜひお見逃しなく!
PR