子どもに「洗濯」を手伝ってもらいましょう!
「洗濯」は丸一日がかりの仕事です。「洗濯機に入れる」「干す」「取りこむ」「たたむ」というように、さまざまな過程があります。洗濯こそ、一つ一つの作業を家族で分担すると楽になる家事です。子どもにも手伝ってもらいましょう。
講師:辰巳 渚(文筆家) 子どもに家事のお手伝いをしてもらっていますか? まだ小さい子どもでも、お手伝いできることはたくさんあります。今回は、子どもができるお手伝いを紹介します。
子どもができる「洗濯」のお手伝いは?
<脱いだものを洗濯カゴに入れる>
1歳くらいの子どもでも、自分が脱いだものを洗濯カゴへ入れることはできます。
これだけでも十分役に立つお手伝いです。
<洗濯物を洗濯機に入れる>
2歳くらいの子には、洗濯物を洗濯機に入れて、スイッチを押すところまでやってもらいましょう。
洗濯機を回したら、洗濯は終わりではありません。
洗い終わったら、干すという流れも教えていくことが大切です。
▼汚れた服の手洗いにチャレンジ!
5歳くらいの子には、洗濯物の簡単な手洗いにチャレンジさせてみましょう。
初めてチャレンジするときは、親が手洗いのやり方を見せながら教えてあげてください。
洗面所に置いてある手洗い石鹸を使えば、子どもでも手軽にできます。
子どもが洗えたら、「上手くできたね」などとほめてあげましょう。
自分がつけたシミは自分で落としてから洗濯機に入れられるようになると、とても助かります。
自分でできる習慣をつけましょう。
<洗濯物を渡す>
洗った洗濯物を干すときに、子どもにカゴから洗濯物を取って、渡してもらいましょう。
「どれを渡せばいいのかな」というように、クイズ形式にして、遊びの要素を取り入れると楽しめます。
子どもにハンガーを取ってもらったり、カゴから洗濯物を取ってもらったりするだけでも大事なお手伝いです。
このように、ちょっとしたことだけれど、役立つお手伝いを積み重ねていくことがとても大切です。
<洗濯物をたたむ>
4歳くらいの子には、洗った洗濯物をたたんでもらいましょう。
「親子でどちらが早くたためるかを競争する」などのように、遊びの要素を入れると楽しみながらできますよ。
▼ポイント
子どもが最初から洗濯物を上手にたたむことは難しいでしょう。
そのようなときは、親が勝手にたたみ直すのではなく、もう一度たたみ方を教えてあげましょう。
子どもが自分なりにたたんだ後は、動作の手順が手の感覚に残っています。
その間にもう一度子ども自身の手でやってみることで、たたみ方を覚えることができますよ。
3回ほどたたむことを繰り返せば、お母さんのたたみ方は子どもに伝わります。
<自分の服をタンスにしまう>
自分の服をタンスにしまうまでが洗濯です。
子どもに自分で洗濯物をたたんで、タンスにしまうまでをやってもらいましょう。
子どもに家事を教えるときに大切なことは?
毎日子どもと一緒に家事をするのは大変です。
本当に忙しいときは、無理にお手伝いをさせる必要はありません。
少し余裕があるときに、時間がかかっても「今は教える時期」と考え、子どもと一緒にやりましょう。
忙しいときと、余裕があるときで切り替えていくことが大切です。
時間があるときに少しずつでも、その家の家事のやり方を伝えていけるといいと思います。
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