歯みがき(3)虫歯になりやすい歯
毎日欠かせない“歯みがき”。きれいにみがけているか自信がない人も多いようです。ここ数年、「赤ちゃん歯科外来」など、乳幼児の歯の相談窓口も増えています。乳幼児の歯みがきについて教えてもらいました。
乳歯が虫歯になると、永久歯にも影響してしまうことがあるので要注意です。
講師: 関龍彦(日本小児歯科学会 理事/小児歯科専門医)
2歳までに最も虫歯になりやすい歯は?
歯が生えてから2歳までに虫歯になりやすい歯は、「上の前歯の間」です。
母乳や哺乳瓶などが長くなると、その部分にいつも汚れが残ってしまい、虫歯になりやすくなります。
この写真の、黒く変色したところが虫歯です。特に丁寧にみがいてあげましょう。
3~5歳のときに最も虫歯になりやすい歯は?
3歳以降になると、「奥歯と奥歯の間」が虫歯になりやすくなります。
この時期に新たに生えてきた奥歯はまだ弱く、外からも見えづらく、みがきづらいため、特に虫歯になりやすいです。
フロスの使い方
歯と歯の間が詰まっていて歯ブラシでは届かないときは、「デンタルフロス」を使ってみましょう。嫌がる子どもにデンタルフロスをしてあげるのは大変ですが、予防には効果的です。
まずは人さし指を口の中に入れ、スペースを確保します。
フロスがパチンと入ってしまうと歯茎を痛めてしまうので、フロスの糸はのこぎりを引くように少しずつ入れましょう。
糸を引き抜くときは、糸を歯に沿わせるようにして引き上げます。
前歯も同様に、のこぎりを引くようにさしこみ、糸を歯に沿わせるようにして引き上げましょう。
全ての歯の間をフロスしなくても大丈夫です。例えば、下の前歯のすきまがたくさんあいているようなときは、そこまで必要ありません。
虫歯になりやすい乳幼児期。小児歯科の専門医にその子に合った歯のケアを相談するのもよいかもしれませんね。
まいにちスクスク「歯みがき」の番組記事
- (1)歯ブラシと歯みがき剤について
- (2)「仕上げみがき」のコツ
- (3)虫歯になりやすい歯
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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