自我が芽生え、体の動きも活発になる幼児期の子どもたちは、外での公園遊びもすすんで楽しむようになります。いつもの公園遊びにひと工夫加えて、親子でもっと楽しめる遊び方のコツを紹介します。
今回は、公園での遊具遊びにまだ慣れていない子どもでも、大人と一緒に楽しめる遊び方です。
講師: 栁澤友希(運動保育士)
鉄棒遊び
まずは、鉄棒遊びです。
鉄棒では、握る力やぶら下がる力が鍛えられます。まずは恐怖心を植え付けないように、スモールステップではじめましょう。
鉄棒トンネル
まだ鉄棒に慣れていない子どもでも楽しめる「鉄棒トンネル」です。
鉄棒の下に潜って、大人にタッチする遊びです。
※鉄棒に頭をぶつけないように注意しましょう
まずは鉄棒に慣れることが大事。鉄棒を何周もグルグルすることで、鉄棒への恐怖心が薄れるように一緒に楽しみましょう。
お猿さん遊び
鉄棒トンネルの次は、少しレベルアップ。鉄棒をつかむ「お猿さん遊び」に挑戦しましょう。
鉄棒にぶら下がりながら、足の裏をトントンと合わせます。
「上手!」「しっかり鉄棒が握れているね」など、積極的に声をかけることで、子どもも「またやろう」とチャレンジする気持ちが生まれます。
ゆりかご
鉄棒をつかむことに慣れたら、さらにレベルアップした遊び「ゆりかご」に挑戦してみましょう。
鉄棒をつかんだ子どもの足と背中の辺りを、大人がしっかりと支え、ゆりかごのように体を前後に揺らしてあげます。
リズムに合わせて、体を引き寄せる腕の感覚や高さの感覚に慣れる練習にもなります。
すべり台で電車遊び
続いて、公園遊具の定番「すべり台」で行う「電車遊び」を紹介します。
すべる子どもが「電車」役、大人はすべり台の真ん中あたりに腕を出し「踏切の遮断機」役になりましょう。
遮断機のスピードを変えてみたり、「行くよーカンカンカン」と声を出したりすることで、子どもたちもより楽しむことができます。
すべるタイミングを自分でコントロールすることで、空間認知力(物との距離感)を身につけることができます。
ブランコで足キック
続いて、ブランコです。自分の力でこげるようになる遊び「足キック」を紹介します。
大人はブランコがあたらない位置にスタンバイします。
最初は差し出した手で子どもの足を押して、こぐ勢いをつけてあげます。
子どもがタイミングをつかめるように、大人がタッチするタイミングを合わせましょう。
徐々に足を押す勢いを弱めて、次は子どもの足で大人の手をキックさせます。
子どもは手をキックするために足を曲げたり伸ばしたりするので、自然に自分の力でブランコをこぐ方法が身につきます。
公園の遊具で遊ぶときは、お友だちが並んでいないか、危ない位置にいないかを確認して、楽しく遊びましょう。
まいにちスクスク「親子で楽しむ公園遊び」の番組記事
- (1)遊具で遊ぼう
- (2)砂場や地面で遊ぼう
- (3)道具を使って遊ぼう
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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