第2回 子育てクイズ王決定戦 ~上級編~(1)

クリップ
クリップ

2024/07/20

出典:すくすく子育て[放送日]2024/07/20[再放送]2024/07/25

前回に引き続き、子育てクイズ王決定戦をお届けします。突然のケガやトラブルなど、子育て中の「こんなときどうしたらいいの?」という疑問や悩みをクイズ形式で出題。みなさんも一緒に参加してくださいね。

今回のクイズは「上級編」。子育てクイズに参加するのは、キンタロー。さん(ママ歴4年)、りんたろー。さん(パパ歴8か月)、丸山桂里奈さん(ママ歴1年5か月)も解答者として参加します。

優勝者には番組特製たけのこトロフィーが贈られます。

前回の初級編を終えての得点は、りんたろー。さんが全問正解で一歩リードです。

クイズ司会進行は、子育て大魔王(古坂大魔王さん)です。

専門家・ゲスト:
大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学)
加部一彦(埼玉医科大学総合医療センター/小児科医)
キンタロー。(お笑いタレント)
古坂大魔王(お笑いタレント)

第1問 他の子とおもちゃを取り合い、ケンカをしている… どうする?

子どもたちが自由に遊べる施設でのこと。3歳の子どもがおもちゃを他の子と取り合ってケンカをしています。こんなときどうしますか?

子育て大魔王 

みなさん自由に答えてください。大豆生田さんが、「すばらしい!」を3点、「よい!」を2点、「おしい!」を1点で採点します。

みなさんの答え

キンタロー。さん

2人に「けんかをしている悪い子はどこだぁ??」と言います。まず、2人がお互いに「悪い」状態になっているので、あえて私が悪者になるんです。第三者の悪を作ることで、取り合っていたおもちゃを忘れるぐらい子ども同士に結束力が生まれて、「悪者をやっつけよう」となるんです。お友だちの子にも喜ばれますよ。
大豆生田啓友さん

おもしろいので「よい! 2点」です。
子どもたちは完全に気を引かれますよね。 他に関心を向けて取り合いを回避させるのはいいと思います。ただ、表情が子どもによっては怖かったり、刺激が強かったりして、怒られたと思ってしまうことがあるかもしれません。
丸山桂里奈さん 

「一緒に入る」です。けんかをしているところに大人が入って、一緒に物を取り合うフリをするんです。取り合っているところで、うちの子に「なんで貸してあげないの?」と言うのもよくないと思うので、大人がうまくおさめるほうがいいかなと思いました。
大豆生田啓友さん 

「すばらしい! 3点」です。
まず、大人が入ることで驚かせて、子どもたちの気持ちをそらせて、子どもが客観的に自分をみることができるようになります。子どもたちが我に返ることで、気持ちを変えやすくなる。トリッキーではありますが、そんな方法もいいかもと思いました。
りんたろー。さん 

お友だちにおもちゃを渡して、「遊び終わったら後から貸してくれる?」と言います。譲ることの大切さを覚えてほしいですね。
大豆生田啓友さん

1つの正攻法だと思いますが、なかなかそうはいかないですよね。だからこそ、みなさん悩んでいるのだろうと思います。なので、「よい! 2点」です。

そのほか、子どもたちの言い分を聞く、他に魅力的なもので気持ちを切り替える、場所を変えるなどの方法もある

大豆生田啓友さん

例えば保育園で、おもちゃの取り合いでけんかになった場合、子どもたちをいったんひざの上に座らせて、「こうしたかったんだよね?」「ああしたかったんだよね?」と両者の言い分をしっかりと聞きます。小さな子でも、自分の思いに共感してもらえると気持ちが落ち着く場合があるんです。落ち着いて冷静になれると、「どうぞ」とおもちゃを渡すこともあります。
親がいる場所では保育園のようにはいきません。そこで、「こっちのクマちゃんも好きだけど、こっちでどう?」と声をかけたりします。他に魅力的なものがあれば、「こっちでもいいか!」と自分で気持ちを切り替えることもあるんです。
また、子どもによっては場所を変えることでクールダウンできる場合もあります。場所を変えて、「じゃあ、こっちで1回お休みしよう」と言うのも1つの方法です。
このように、いろいろな方法があると思います。

第2問 家でのケガ、想定外だった事故のシチュエーションとは?

危険予知クイズです。小児科医の加部一彦さんのもとには毎日さまざまな事情でケガをした患者さんがいらっしゃいます。中には、加部さんが思いもしなかった事故でケガをしたお子さんもいるそうです。
その事故とは一体なんでしょうか。このイラストから推理してください。

子育て大魔王 

みなさん、絵を見てどういった事故だったのか考えてみてください。正解すると1点です。

みなさんの答え

りんたろー。さん 

テレビ台の、下の引き出しが開いてますよね? ここに指を挟んだのではないでしょうか?
子育て大魔王 

残念、不正解です。たしかに危険ですが、加部さんの想定内です。
丸山桂里奈さん 

うしろの水槽の中の金魚を食べちゃう。今娘は、動いているものなど、口にものを入れてしまうんです。だから、動いているものをつかまえてしまうのかと思いました。
子育て大魔王 

不正解。全く違います。
キンタロー。さん

テーブルの周りをハイハイしたりしていると、つかまり立ちしたくてテーブルクロスをつかんで、食器が頭に落ちてきちゃった
子育て大魔王 

みごと、正解です。

正解

解説:加部一彦さん

正解は、「テーブルクロスにつかまり立とうとして、机の物を全て落としてけがする」です。
家庭の中にはさまざまな危険があります。「何かにぶつかってしまう」「引き出しに挟まる」「コンセントの中に物を入れて感電する」「下に落ちている物を口の中に入れてしまう」などです。テーブルクロスごとひっくりかえる事故は考えたことがなかったです。


―― 大豆生田さん、こういったものによる事故は、家庭内に限ったことではなく、保育園などでも起こりますか?

保育園では定期的にケガをしやすいポイントを見直している

回答:大豆生田啓友さん

はい。こども家庭庁でも事故防止のガイドラインを出していますし、各園では定期的にケガをしやすいポイントを見直しています。そのように点検をしていても起こる可能性はあるので、園では小さなことでも振り返りながら対策しているのです。家庭でも、そのような視点は大事だと思います。


―― 家庭内の事故を未然に防ぐには、何に気をつけたらいいでしょうか?

どこに危険がありそうか想像する

回答:大豆生田啓友さん

想像力が大事だと思います。例えば「ここに角があると転んだときにぶつけるかな?」など、家庭内のどこに危険がありそうか、一度全体を見直して確認してみましょう。

もしも誤飲してしまったら

家庭でよく起きる、小さなものを誤飲してしまった時の対処法を紹介します。

まず、声が出ない、よだれを垂らす、息が吸いにくそう、顔色が悪いなどは、子どもが窒息したときのサインです。窒息すると数分で呼吸が止まってしまうため、すぐに応急手当てが必要です。

応急手当(1歳未満の乳幼児)

1歳未満の乳幼児で意識がある場合は、太ももの上にうつ伏せで乗せ、頭を胸よりやや低い状態にして、片方の手でアゴを支えてあげましょう。

この姿勢で、もう片方の手の付け根で背中を連続してたたいていきます(背部叩打法)。たたく位置の目安は両側の肩甲骨の間です。まずは5回たたきましょう。

続いて、あおむけにしてみぞおちの上の胸骨を突き上げるように2本指で5回押します(胸部突き上げ法)。

背部叩打法と胸部突き上げ法を交互に行い、繰り返すことでのどに詰まったものが出やすくなる効果があります。

応急手当(1歳以上の幼児)

1歳以上の幼児の場合は、背部叩打法に続いて後ろから抱きかかえ、みぞおちの下の部分を思っている以上に強い力で突き上げます。

誤飲すると重症化してしまうもの

誤飲すると重症化するものがこちらです。

たばこや大人用のくすり、洗濯用洗剤などの家庭用化学製品は、誤飲すると中毒症状になる可能性があります。

水などで流し込んでしまうと、中毒性があるものの吸収をうながしてしまい大変危険です。すぐに医療機関を受診しましょう。


この内容が放送された「すくすく子育て」の番組記事を読む

PR

×     閉じる