2023年8月に開催され好評だった子育てクイズ王。第2回は2回に渡ってお届けします。子どもの突然のケガやトラブルなど、子育て中の「こんなときどうしたらいいの?」という疑問や悩みをクイズ形式で出題。みなさんも一緒に参加してくださいね。
今回のクイズは「初級編」。子育てクイズに参加するのは、子育てとモノマネが大好きなキンタロー。さん(ママ歴4年)。そして、番組MCのりんたろー。さん(パパ歴8か月)と丸山桂里奈さん(ママ歴1年5か月)も解答者として参加します。
子育てクイズは全部で9問。優勝者には番組特製たけのこトロフィーが贈られます。
クイズを出題してくれるのは、子育て大魔王(古坂大魔王さん)です。
専門家・ゲスト: 大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学) 加部一彦(埼玉医科大学総合医療センター/小児科医) キンタロー。(お笑いタレント) 古坂大魔王(お笑いタレント)
第1問 ごはん前にお菓子が食べたいと泣きながらだだをこねている… どうする?
もうすぐごはんの時間… なのに2歳の子どもが泣きながら「お菓子が食べたい」とだだをこねています。こんなときどうしますか?
子育て大魔王 みなさん自由に答えてください。大豆生田さんが、「すばらしい!」を3点、「よい!」を2点、「おしい!」を1点で採点します。
みなさんの答え
りんたろー。さん 「デザートに食べようね」です。ごはんを食べたあとに、まだおなかがすいていたら食べてもいいのかなと思いました。
大豆生田啓友さん りんたろー。さん、「すばらしい! 3点」です。 お菓子を食べたいという子どもの気持ちも大事にしながら、まずはごはんを食べてほしいわけですよね。お菓子がだめではなく、「食べてからデザートにしよう」という、子どもが自分で気持ちを切り替えられるようなアプローチがよいと思います。
キンタロー。さん 「ごはんの前にお菓子食べたいの? そんなことしたらね、『鬼くるよ!!』」です。つい、「鬼くるよ」と言ってしまいます。
子育て大魔王 効果はどうですか?
キンタロー。さん 「やだー!」と言って、逃げていきますね…。
大豆生田啓友さん キンタロー。さんは、「おしい! 1点」です。 ママが鬼をやっているとわかっていると思いますが、子どもに顔の表情は伝わりやすいんです。脅されると子どもは怖いなと感じてしまいます。気持ちはわかるのですが、子どもの食べたい気持ち、たのしい気持ちを大事にしたいですね。できれば、自分から「お菓子を食べなくてもいいや」と思える方法がいいと思います。
丸山桂里奈さん 私は「ごはんの下にお菓子を敷く」です。私もお菓子が大好きだから、お菓子を好きな気持ちを大事にしたいです。ごはんも食べさせたいので、例えば食器(プレート)の下にせんべいを見せたり。
大豆生田啓友さん 基本的にはよくわかりませんが、子どもの気持ちを尊重しようということで、「よい! 2点」です。
子育て大魔王 大豆生田さん、ほかにもおすすめの声かけはありますか?
子どもも親も機嫌が悪くならないよう臨機応変に
大豆生田啓友さん 2歳ぐらいの時期は自分の思いも強くギャン泣きするので親も大変ですよね。必ずしもお菓子を出してはダメなわけではありません。りんたろー。さんのように、「ごはん食べてからデザート」といった声かけがいいかもしれません。 本当にどうしようもないときは、「ちょっとお菓子を食べて、その後ごはんにしようか」と気持ちを落ち着かせてあげるのもいいでしょう。 やはり、子どもも親も機嫌がよいほうがいいですよね。絶対にごはんでないといけないとは限りません。子どもの個人差も大きいので、臨機応変に対応しましょう。
1日の全体像の中で捉えていくことも大事
大豆生田啓友さん 生活リズムで、おなかがすいていないとお菓子を食べたがります。例えばいっぱい遊んだりすると、おなかがすいてごはんを食べやすくなることもあります。1日の中に、おやつの時間を決めるようなリズムができると、ごはんの時間に「おやつ」と言わなくなることもあります。1日の全体像の中で捉えていくことも大事です。 でも、この時期は本当に大変なので、親が感情的になってしまうぐらいなら、「じゃあ今日はOK」と言って、よい関係で「次、ごはんにしよう!」というのもありだと思います。
第2問 熱湯がかかったときの適切な対処法は?
1歳の子どもが家の中でハイハイをしていると、電気ポットのコードに引っ掛かり、服の上から腕に熱湯がかかってしまいました。応急処置として適切な対処法は次のうちどれでしょう?
① 薬などを塗らずに服のまま流水で冷やす
② 服を脱がせて直接氷で冷やす
③ 家にある保湿剤を塗る
子育て大魔王 考えただけでもこわいですよね。みなさん、①~③の番号で答えてください。正解すると1点です。
みなさんの答え
りんたろー。さん 服を急に脱がすと、服と皮膚がくっついていることがあって危ないのではないかと。そのまま流水で流す「①」がベストだと思いました。
丸山桂里奈さん お湯がかかったらまず熱いので、氷で冷やす「②」がいいのかなと思いました。
キンタロー。さん 私は服を脱がせる「②」です。服が熱いと思うので、服を脱がせてから直接水をあてるほうが、より一層冷やせると思いました。
正解
解説:加部一彦さん 正解は「① 薬などを塗らずに服のまま流水で冷やす」です。 基本的には、10分以上、流水で冷やすのがいいでしょう。ただ、子どもを10分以上安静に冷やすのは大変なので、できるだけ長く十分冷やすことを心がけてください。 冷やしたあとはやけどの状態を確認します。皮膚が大きく赤くなる、白っぽくなる、水ぶくれができているなどです。 明らかにいつもの皮膚の状態と違うときは、そのまますぐに病院で受診してください。 「③家にある保湿剤を塗る」については、やけどの状態にあった治療法があるので、むやみに塗らないほうがよいでしょう。
子どもは皮膚がうすく重症化しやすいため、無理に服を脱がせると皮膚がはがれることがあります。服は着たまま流水をあてましょう。
また、広い範囲をやけどして冷やさなければならない場合、子どもは低体温になりやすいので意識の変化にも注意しましょう。
子育て大魔王 1歳の子どもの場合、体表面積の1%が手のひらぐらいだそうです。やけどの範囲が5%になると重症で、救急車など、すぐに病院に行くのがいいとのことです。
救急車を呼ぶ? 病院に行く?
救急車を呼ぶか病院に行くかを迷ったときは、助けになる手段がいくつかあります。
「子ども医療電話相談#8000」は、乳幼児にくわしい看護師が電話で対応。夜間や休日、受診すべきか迷ったとき相談できます。
※受付時間などは都道府県により異なります
日本小児科学会のウェブサイト「こどもの救急オンライン」や、消防庁のアプリ「全国版救急受診アプリQ助」なども、緊急度に応じて必要な対応が表示されるので、迷ったときは活用してみてください。
そして、救急車を呼んだ場合は「健康保険証」「母子手帳」「乳幼児医療証(子ども医療費受給者証)」「おくすり手帳」を用意しておくとよいでしょう。
この内容が放送された「すくすく子育て」の番組記事を読む
- 第2回 子育てクイズ王決定戦 ~初級編~(1)
- 第2回 子育てクイズ王決定戦 ~初級編~(2)
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