毎日の離乳食、作るのが大変!という声も…
そんなときは市販品を活用して、手間を減らせるといいですよね。
管理栄養士の川口由美子さんに手間抜き離乳食のヒントを教わります。
講師: 川口由美子(管理栄養士/母子栄養協会代表理事)
今回は、スーパーで買えるおそうざいを使った離乳食です。
ふだんのおかずやおつまみも意外と離乳食に使えます。コツは、洗うこと・刻むことです。
※子どものアレルギー食材が入っていないか確認しましょう
レバーのおかゆ
焼きとりのレバーは鉄分補給にもなります。洗って塩分を落とし、食べやすくすれば赤ちゃんも食べられます。
材料(7~8か月目安 1食分)
- レバー串
- 10~15g(1かけ)
- おかゆ
- 60g
作り方
レバーは水で洗って、表面の味を落とします。
包丁でたたくように切り、ペースト状にします。
外側に焦げがあり、硬そうなところがあったら、取り除いてください。
レバーをおかゆ(レトルト)に乗せます。
ふんわりラップをかけて 電子レンジで加熱(目安は600W 30秒)し、5分ほど蒸らします。
※機種によって仕上がりが異なるため様子を見て調節しましょう
調理が面倒なレバーも、焼きとりなら手軽に鉄分補給ができますね。
レトルトのおかゆやごはんは、離乳食に使うこともできるので、時間がないときや少量使いたいときなどに活用できます。
※残ったレトルトのおかゆは冷凍・冷蔵保存せずに食べきりましょう
焼き魚とほうれんそうのおかゆ
レトルトのパックごはんや残ったごはんを使って、おかゆをもう一品。魚は、骨が少ないものを選びましょう。今回はさけを使います。
材料(9~11か月目安 1食分)
- 焼き魚(さけ)
- 15g
- 冷凍ほうれんそう
- 20g
- ごはん
- 40g
- 水
- 60ml
作り方
冷凍ほうれんそうにラップをかけ、電子レンジで加熱(目安は600W 20秒)します。
赤ちゃんが食べやすいように細かく刻みます。特に茎の部分は細かく切っておくといいですよ。
さけの身をほぐしながら、骨や皮を除きます。
器にごはん、ほうれんそう、さけ、水を入れます。
ふんわりラップをかけて電子レンジで加熱(目安は600W 2分)し、5分ほど蒸らします。
蒸らしたら軽く混ぜてください。
市販品を使うときに気をつけたいポイントの1つが硬さです。赤ちゃんの歯ぐきでつぶせる硬さは、大人の親指と人さし指でつぶれる硬さが目安になります。指でつぶれないような硬さのものは、取り除いたり、小さく切ったりするとよいでしょう。
ひじきとキャベツのとろとろ煮
おそうざいのひじきの煮物は味が濃いので、薄めて赤ちゃん用の煮物にアレンジします。今回は市販の千切りキャベツを使います。
材料(7~8か月目安 1食分)
- ひじきの煮物
- 10g
- キャベツ千切り
- ひとにぎり(15g)
- 水
- 大さじ2
- 片栗粉
- 小さじ1/2
作り方
キャベツをさっと洗って水を切ります。
キャベツをみじん切りにします。もとから切れているのでらくらくです。
ひじきの煮物はそのままだと味が濃いので、水で洗い表面の味を落として、ざるにあけます。
食べやすい大きさに切りましょう。
豆やこんにゃく、お揚げやシイタケなどが入っている場合は、よく注意して切り刻んでください。
キャベツとひじきをあわせ、水溶き片栗粉を入れ、混ぜます。
ふんわりラップをかけて、電子レンジで加熱(目安は600W 20秒)します。
加熱むらがないよう、一度出して軽くかき混ぜます。もう一度電子レンジにいれて加熱(目安は600W 20秒)します。
とろみが均等についてきたら完成です。
「離乳食は、手作りで!」と、がんばってしまいがちですが、疲れてしまう前に市販のおそうざいをうまく使って楽ができるといいですね。
大きさや硬さ、味の濃さ(塩分)に気をつければ、大人のごはんも離乳食にできます。
大人の笑顔を見て、赤ちゃんも食べる楽しさを学んでいきます。肩ひじ張らずに、市販品も上手に使って離乳食作りを楽しんでみてください。
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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