毎日の離乳食、作るのが大変!という声も…
そんなときは市販品を活用して、手間を減らせるといいですよね。
管理栄養士の川口由美子さんに手間抜き離乳食のヒントを教わります。
講師: 川口由美子(管理栄養士/母子栄養協会代表理事)
今回は冷凍のカット野菜を使った離乳食です。
あらかじめ切ってあり、使い切れるので便利です。味がついていない冷凍野菜であれば、離乳食から使うことができます。
冷凍かぼちゃのポタージュ
冷凍かぼちゃと育児用ミルクでポタージュを作ります。
※育児用ミルクは、粉の場合は溶かしておきます
材料(1食分)
- 冷凍かぼちゃ
- 1~2個(約30g)
- 育児用ミルク(湯で溶かしたもの または液体)
- 50ml
作り方
耐熱容器に、ラップをふんわりと敷くように置いて、冷凍かぼちゃを乗せます。
かぼちゃをラップで包み、電子レンジで加熱(目安は600W 1分40秒)します。
※機種によって仕上がりが異なるため様子を見て調節しましょう
温かいうちにスプーンなどで皮をむきます。
※やけどしないように気をつけましょう
ラップの上からかぼちゃをもみます。
かぼちゃなどの野菜をつぶすのが大変なこともありますが、大きめのラップで包んで一緒に加熱すれば、簡単につぶすことができます。
※料理用耐熱袋などでもOKです
溶いたミルクを少しずつ加えて混ぜます。
離乳食初期などで、ペーストとして食べさせたい場合は、このぐらいもたっとした感じでもいいですね。
今回はポタージュ状に仕上げるので、もう少しミルクを足します。
裏ごしをしなくてもなめらかなポタージュができました。離乳食初期からあげられるので、おぼえておくと便利です。
冷凍グリル野菜のトマトリゾット
続いて、冷凍グリル野菜を使ったリゾット。小さく切ってあるものを使うと便利です。大きいものは温めてからカットします。
材料(1食分)
- 冷凍グリル野菜
- 30g
- 水
- 50ml
- トマトペースト
- 大さじ1
- ごはん
- 40g
作り方
器に野菜とごはん、トマトペースト、水を入れて軽く混ぜます。
ふんわりラップをかけて電子レンジで加熱(目安は600W 2分30秒)します。
電子レンジから出したら5分ほど蒸らします。
子どもの月齢やかむ力にあわせて、ごはんを刻んだり、量を調節したりしましょう。
手作り冷凍野菜ミックス
市販の冷凍野菜もいいのですが、自分で家にある旬の野菜などを切って冷凍すると経済的でおすすめです。
簡単に作れる手作り冷凍野菜ミックスを紹介します。
野菜をざくざく切って冷凍保存用の袋に入れます。今回は、にんじん、たまねぎ、キャベツです。
※キャベツは芯を取り除きます
平らにならして空気を抜き、袋を閉じて一晩冷凍します。
冷凍することで野菜の繊維が壊れて、後で使うときにさっと加熱できて、やわらかくなるのでおすすめです。
※冷凍野菜は2週間くらいで使いきりましょう
冷凍野菜とツナの煮物
冷凍野菜があれば、ツナ缶(たんぱく質)と合わせて、栄養バランスがよい煮物が手早く作れます。
材料(9か月目安 1食分)
- 冷凍野菜
- 25g
- ツナ缶
- 15g
- 水
- 60ml
- 片栗粉
- 小さじ1/2
※ツナ缶は、水煮でもオイル漬けでもよいですが、水分、油分は切って使います。気になる場合は減塩タイプを使ってもかまいません。
作り方
鍋に冷凍野菜と水(大さじ1くらい)を入れ、火にかけます。
冷凍野菜から水分が出るので、油はひかなくても大丈夫です。
たくさんあるように見えた野菜が、加熱して少なくなりました。冷凍することで、加熱時間が短くても、すぐにやわらかくなるのが特徴です。
ツナ、水溶き片栗粉を加えて、香りづけにしょう油を1滴(分量外)加えます。とろみがついたら火をとめます。
今回は大人も一緒に食べられるように、少し大きめに野菜をカットして冷凍しています。子どもの分は、キッチンばさみで食べやすい大きさに切ります。
十分やわらかくなっているので、切るのも簡単です。
離乳食の作りおきは、野菜を煮たり刻んだりしてから冷凍することが多いと思いますが、生の野菜をカットして、そのまま袋に詰めて冷凍するのも楽でおすすめです。
おいしい野菜、少し余った野菜があったら、ぱっと冷凍できるといいですよね。
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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