かわいい子どもの目にかかる髪。うっとうしそうだから何とかしてあげたい、かっこいいヘアスタイルにしてあげたいですよね。手軽にたのしく、おうちで子どもの髪の毛をカットするコツを、子ども専門美容室で10年以上髪を切ってきた鈴木舞子さんに教えてもらいます。
講師: 鈴木舞子(美容師)
髪を切るとき、子どもの集中力が続かないのは当然です。機嫌のいいときに切ってあげるのがベストです。それでもぐずってしまうときは、いったんハサミを置いて、子どもに対応してあげましょう。
襟足の切り方
襟足を、スキバサミで切ってみましょう。
ちょこっとずつ切るので、髪の毛を分けます。
頭のてっぺんから首にかけてあるくぼみを起点に、上下を左右に分けて留め、襟足の髪を3つに分けます。
襟足の真ん中のブロックを、持ち上げて切ります。
髪が長い場合は、3回くらいねじって切ると切りやすくなります。
持ち上げて切ると段差ができて軽くなり、自然な仕上がりになります。
左右も同様にカットします。
次に、留めていた髪を下ろして、気になるところを持ち上げてカットします。
バランスを見ながら、ちょこっとずつ切っていきましょう。
かっこよくて涼しげですね。
全体を軽くしたいときは、気になるところを持ち上げて、3回ねじります。真ん中より、毛先側を3か所ずらしながらハサミを入れましょう。このとき、持ち上げて切ると自然な仕上がりになります。
くしで整えたら、できあがりです。
髪を切るときのワンポイント
「霧吹き」で髪を少しぬらすとまとまるので、ブロック分けがしやすくなったり、髪が切りやすくなったりします。
子どもが驚くようなら、くしに霧吹きをしてとかすと気になりません。
また、手をぬらして髪をなでる方法も便利ですよ。
後ろ髪の切り方
次は、後ろの髪を切りそろえる方法です。
今回はカットバサミを使います。
まずは、ブロック分け。左右に髪を分け、耳の上の髪をまとめて留めます。
3つに分けて、真ん中から切ります。
ハサミを立てて、ちょんちょんと切っていきます。
左右に留めていた髪を下ろします。
先に切った真ん中の髪に合わせて、同じように切ります。
後ろの髪がそろったら、横の髪も同じようにそろえます。
くしを通して、正面から長さがそろっているか確認したら完成です。
毛先がきれいにそろいました。
髪のすき方
軽くしたいときも、同じ手順で進めます。
スキバサミを使います。
3回くらいねじってカットします。
気になるところを持ち上げて、半分より下の毛先の部分に、5か所ハサミを入れすいていきます。これを繰り返します。
くしで整えたらできあがりです。
ヘアカットで大切なことは、髪を切る人が焦らないことです。焦りが子どもに伝わりうまくいきません。焦らない工夫をすることが大事です。例えば、子どもをあやす人を頼んだり、切る優先順位をイメージして進めたりしていくことが大切です。
ヘアカットの秘訣は、「もうちょっと切ろうかな」くらいでやめること。1cm切るつもりなら、「0.5cm切る」気持ちで切るといいですよ。
まいにちスクスク「おうちでちょこっとヘアカット」の番組記事
- (1)準備・前髪編
- (2)襟足・後ろ髪編
- (3)耳周りとちょこっと前髪バリエーション編
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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