子育て川柳大賞(1)「子育て悪戦苦闘」編

クリップ
クリップ

2024/01/06

出典:すくすく子育て[放送日]2024/01/06[再放送]2024/01/11

川柳を3つの部門「子育て悪戦苦闘」「子育てあるある」「子育てハッピー」にわけて紹介します。

子育て川柳「子育て悪戦苦闘」編

まずは、大変なこと、やっちゃった失敗などを詠んだ「子育て悪戦苦闘」編です。

目覚ましは 赤ちゃんキック 顔の上

埼玉県 お子さん8か月のママより

1人娘を寝かしつけたあとは、かわいい寝顔の鑑賞会。まるで天使のようなその顔に癒される毎日で、寝顔の写真コレクションをしちゃうほどです。でも、そんな娘が悪魔にひょう変するときがあります。娘はとにかく寝相が悪く、朝方になると動き回り、毎日のように顔にキックをしてくるんです。
そんな娘を詠んだ一句です。

目覚ましは 赤ちゃんキック 顔の上

最近では、先に起きて「かまって!」とパンチやキックをしてきます。とはいえ、私が起きるとうれしそうに笑う娘と、キックをする小さい足を見て毎朝しあわせを感じます。
倉石哲也さん

寝相が悪いのは、よく眠れていることなんですよ。深い眠りと浅い眠りのリズムがあるのですが、リズムの中で体が動くときがあるわけです。大人の寝返りと一緒なのです。
鈴木あきえさん(MC)

よく眠れているからこそのキックなんですね。
麦谷綾子さん

わが家も、子どもから裏拳をされたことがありましたね。娘をベッドの真ん中に、川の字で寝ているのですが、ベッドの端に押されて、目が覚めると体が痛いことがあります。子どもに何かされて「痛!」となっても、許せてしまうのが不思議ですね。
鈴木あきえさん(MC)

子育てをしていると、痛いときが多いのですが、それを笑いながら共有できるとダメージも報われるような気がします。

つわりでも ビニール片手に オムツ替え

島根県 お子さん5歳・3歳・1歳2か月のママより

3人の男の子を育てています。1年前は3人目を妊娠中で、当時4歳の長男と2歳の次男をみながらでした。私はつわりが重く、1人目のときは1か月入院したほどで、体力が限界でした。周囲からは入院を勧められましたが、2人の子どものお世話があるので自ら断り、家にいる選択をしました。
そんな「つわり」と「子育て」でヘトヘトなときに考えた一句です。

つわりでも ビニール片手に オムツ替え

とにかくつわりがひどく、常に袋を持ち歩きながら家事・育児。でもオムツ替えのときは、袋にオムツを入れてしまえるので、その点は便利でした。
※一般的におむつ処理用に使われるのはポリ袋です
麦谷綾子さん

妊娠中で2人も育てて、それを笑いに変えられるのが、とてもたくましいですね。
鈴木あきえさん(MC)

ちなみに、このママは川柳が大好きで、今回なんと9句も詠んでくれました。そのひとつが、「子のために 虫取り名人 母本気」です。
結婚前は虫を見るのも触るのもできなかったけど、3人の男の子のママとなって、子どものために虫を手づかみできるようになったそうです。ときには虫カゴを横目に食卓を囲むこともあるとか。「我ながら強くなったな」と思っているそうです。
麦谷綾子さん

想像はできますが、おそらく私の想像の斜め上だろうと思いますね。大変だと思いますが、このご家族ならではのおもしろエピソードにことかかないのではないでしょうか。私は弟が3人いるので親近感があります。
わが家は娘2人で、少し違ったコミュニケーションがありますが、それぞれの家庭にそれぞれのストーリーがあるのでしょうね。

閉め出され 到着したのは 消防車

長野県 お子さん3歳5か月三つ子のママより

三つ子を育てています。3人をみるのは忙しく、特に朝が大変です。仕事をしているので、まずは自分の準備、そのあとに子どもたちの食事、着替えです。そして車で保育園に送ります。
そんなある日、大変なことが起こったときの一句です。

閉め出され 到着したのは 消防車

その日、保育園に送るために、子どもを1人ずつ車に乗せようとしていました。まずは、いちばんおとなしい長男を乗せ、2人を玄関で待たせていました。でも、2人目を連れてこようとすると玄関の鍵が閉まっています。どうやら子どもたちが遊んで閉めてしまったようです。
鍵は玄関の中にあるので、外からは開けられません。「開けて!」と言っても、子どもたちには伝わりません。「台所へ行ってしまったら危険」と思って、すごく焦りました。そこで、消防署へ連絡をして鍵を切断して開けてもらうことにしました。電話から5分ほどで消防車がサイレンを鳴らして到着。「よかった、これで大丈夫」と思った瞬間、カチャっと鍵が開く音が。まさかのタイミングで、消防士さんにあやまることしかできませんでした。ただただ反省しています。
麦谷綾子さん

ある操作ができるからといって、逆ができるとは限りません。ズボンを脱げるけど履けない、ボタンを外せても、かけられないこともあります。鍵も同じかもしれないと思いますよね。
今回の場合は、もしかすると、子どもたちが消防車の音を聞いて、「消防車だ!」と思って開けたのかもしれませんね。
倉石哲也さん

やってしまったことを「これからはやめてね」と言わなければいけませんが、つい焦って怒りながら伝えると、「怖かった」だけが残ってしまうことがあります。落ち着いて聞けるような状態になったときに、「大事なことだよ、これからはやめようね」と伝えるといいでしょうね。
鈴木あきえさん(MC)

ちなみに、このような状況になったとき、消防署は対応してくれるそうです。ママが消防署に連絡したのは間違えではなかったんですね。
※消防署への連絡は緊急性がある場合のみにしましょう

あきえママが選んだ「子育てあるある川柳」編

子育て川柳「子育てハッピー」編

PR

×     閉じる