子どもにはいろんな食材を食べさせてあげたい。でも、忙しい毎日のなか献立を考えるのは大変で、似たようなメニューばかりになることも。そこで、親子でおいしい、脱マンネリのレシピを紹介します。
講師: 上田淳子(料理研究家)
エチュべとは
「エチュべ」とは、フランスでは一般的な調理法です。
野菜を少量の水と油で蒸し煮にします。フライパンひとつで、ふっくらおいしく仕上げることができます。子育て中に、こんなに味方になる調理法はないので、ぜひ試してみてください。
今回は、野菜といっしょに肉・魚を使った「上田流エチュベ」を紹介します。手間いらずで、一品あれば大満足のごはんがつくれますよ。
たまねぎと鶏もものエチュベ
<材料(3人分)>
- 鶏もも肉
- 1枚(300g)
- たまねぎ
- 1コ
- みそ
- 大さじ1
- ごま油
- 大さじ1
- 水
- カップ1/2
<作り方>
たまねぎを切って、鶏もも肉に下味をつけておきます。
食材を同じぐらいの大きさにそろえることがポイントです。野菜だけに火が通り過ぎることがなく、食感のバランスがほどよく仕上がります。
食材をフライパンに入れて、エチュベに必要な水と油を入れます。
今回は、ごま油を使いました。
ふたをして火を入れ、ぐつぐつしてきたら弱めの中火で7分ほどエチュベしていきます。
エチュベのおすすめポイントは油を使って蒸すことです。野菜のえぐみがマスキングされ、甘く食べやすくなります。
鶏もも肉に火が通ったら、火を止めて、お好みの調味料で味付けします。今回は、みそ味です。
火を止めてから調味料を加えるので、味付けのときにこげつく心配がなく、安心して調理できます。
これで完成です。
みそ味でごはんによく合いますよ。
キャベツとさけのバターエチュベ
続いて、魚もエチュベしてみましょう。
<材料(3人分)>
- キャベツ
- 400g
- エリンギ
- 1パック(100g)
- 塩ざけ(切り身/甘口)
- 3切れ
- バター
- 15g
- 水
- カップ1/2
- 塩・こしょう
<作り方>
フライパンに、キャベツ、エリンギ、塩ざけを入れます。
水、さらにバターも入れます。
ふたをして火を入れ、ぐつぐつしてきたら弱めの中火にし、5分ほど塩ざけに火が通るまで蒸していきます。
蒸気によって魚のたんぱく質が蒸されて、ジューシーでやわらかく仕上がります。子どもが食べやすい野菜とタンパク質になるんです。
最後に、塩とこしょうで味付けをしたら完成です。
やわらかジューシーで、魚がおいしく食べられそうですね。
ポトフ
さらに、ポトフをつくることもできます。
<材料(3人分)>
- じゃがいも
- 2コ(150g)
- にんじん(小)
- 1本
- キャベツ
- 250g
- ウインナーソーセージ
- 6本
- 水
- カップ1
- バター
- 10g
- 塩・こしょう
<作り方>
野菜とウインナーソーセージをフライパンに入れ、水、バターを加えます。
ふたをして火を入れ、ぐつぐつしてきたら弱めの中火にし、10分ほど野菜がやわらかくなるまで、エチュベしていきましょう。
使う水は少量なので野菜が煮崩れる心配がありません。
最後に、塩とこしょうを振ったら完成です。
エチュベなら、いろんな組み合わせが楽しめそうですね。
上田淳子さん 子育て中の料理は長距離マラソンのようで、毎日全力で走り続けるのは難しく、息を抜く日も必要です。例えば、買ってきた総菜や、卵かけごはんもレパートリーの1つでいいと思います。そのように、毎日ゆっくりと続けていると、気づいたらレパートリーが増えて、ごはんをつくるのも楽になって、そしてみんなが食卓で笑える。そんな時期がくるので、じっくり取り組んでほしいと思います。
無理なくレパートリーが広げられるといいですね。
まいにちスクスク「親子でおいしい! 脱・マンネリレシピ」の番組記事
- (1)定番料理のアレンジ
- (2)のっける作戦
- (3)フランスの調理法~エチュベ~
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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