グローバル化社会と言われるけど、子どもにいつから英語に触れさせればいいのか迷いますよね。乳幼児期の英語について、専門家と一緒に考えます。
専門家:
麦谷綾子(日本女子大学人間社会学部 准教授/発達心理学)
淺間正通(静岡大学名誉教授/東洋大学客員研究員/異文化コミュニケーション論)
英語は何歳から始めたらいいの?
なぜ日本人は英語が苦手なの?
英語をどう始めたらいい?
小学校までに英語でやっておくべきことは?
単なる暗記や詰め込みでない、自分で考える「線の教育」で向き合う
淺間正通さん
私は、仕事でフィンランドに行くことが多いのですが、教育現場で「Miksi(ミクシ)」という言葉をよく耳にします。英語でいう「WHY」、「なぜ」と言う意味です。例えば、生徒が正しい答えをしても、「合っている、すごい!」ではなく、「どうやって答えにたどり着きましたか?」「Miksi… Miksi… Miksi…(なぜ、なぜ、なぜ)」の連鎖なのです。つまり、「なぜ」を問うことで、点を線で紡ぐ教育をしているわけです。それは、結果よりも、結果に至るプロセスを大事にする教育です。
親は、つい子どもの学習に即効性を求めてしまいます。でも、もっと長い目でみて、自分に「Miksi」、子どもにも「Miksi」を問いかけながら、自分で考える「線の教育」で子どもと接していけば、きっと伸び伸びとした気持ちで英語と向き合えるのではないかと思います。
本当に育むべきは外国語を学んで何を伝えたいか
麦谷綾子さん
大人になったときに「外国語を使いたい」と思うのは、実現したい何かのためだと思います。伝えたい・知りたい・学びたいがなければ、どれだけ流ちょうに話したり聞けたりしても、そこで終わりです。本当に育むべきは、その言葉を使って何を伝えたいかだと思います。
また、親が主体になるのではなく、子どもが主体になったとき、その子の力が十分に発揮できます。子どもから「これは何」「教えて」と言われたときに、はじめて手助けするような待つ姿勢も重要だと思います。
古坂大魔王さん(MC)
最近、ちょうど娘が「英語で何て言うの?」と聞いてくるようになりました。英語が苦手な親は、一緒に勉強するのがいちばんかもしれませんね。自分が勉強すれば、子どもたちもまねすると思います。
鈴木あきえさん(MC)
まずは、親も子も楽しむことを第一にしたいと改めて思いました。