楽しく安全に水あそび(2)親子で約束
海に川にプールに、水あそびの楽しい季節。水辺の事故は絶対に防ぎたいですよね。子どもと楽しく安全に水あそびするための情報を紹介します。
講師: すがわらえみ(水泳インストラクター/NPO法人 AQUAkids safety project 代表) 親子向け水辺の安全教室などの活動を続けている。
撮影協力:神戸フィルムオフィス・しあわせの村
事故予防、子どもにどう伝える?
海や川など、自然の水辺で遊ぶとき、事故を防ぐためには、何を、どのように伝えたらいいのでしょうか。
漠然と「水辺は気をつけてね」と言いがちですが、できるだけ子どもたちが何をしたらいいのか、具体的に話してください。まず伝えてもらいたいのが「サンダルバイバイ」です。
サンダルバイバイ
実は、落としたり流されたりしたサンダルやおもちゃを、子どもが拾おうとして溺れてしまう事故が毎年起きています。
そうしたことを防ぐために、「流されたサンダルやおもちゃは、追いかけずにバイバイしてね」と伝える「サンダルバイバイ」を提唱しています。
※「#サンダルバイバイ」AQUAkids safety project提唱 水辺の事故からいのちを守るちかい
https://aquaproject721.wixsite.com/website/youtube
サンダルはまた買うことができますが、命は取り返しがつきません。物よりも命を優先するために「サンダルバイバイしてほしい」と伝えてください。
海や川に行く前に、「もし、海とか川でサンダルや靴が流れても取りに行かないで。ママもパパも叱らないからね」といったことをきちんと話して、親子で約束しておきましょう。
ものが流されるリスクを減らす
ものが流されるリスクを少しでも減らすために、「アクアシューズ」を履くことをおすすめします。アクアシューズは脱げにくく、足のケガの予防にも有効です。
親子でできる事故予防
休憩をこまめにとる
30分~1時間に1回は休憩してください。疲れてくると集中力が低下してしまいます。休憩中に、熱中症予防のための水分・塩分をとり、日焼け止めの塗り直しもしておきましょう。おやつや水分を補給することは、安全に楽しく遊ぶために大切です。
常温の水を持っておく
海水が冷たかったり、ぬれた体が風に吹かれたりして、体が冷えてしまうこともあります。冷たい飲み物のほかに、常温の水があるといいでしょう。
安全管理された場所で遊ぶ
遊ぶところは、ライフセーバーなどがいる、安全管理された場所を選んでください。
天気を確認・無理のない計画
天気が悪いときは、波が高い・流れが強いなどで安全に遊べないこともあります。遊びに行く前に天気を調べ、無理のない計画を立てておくことが大切です。雨になったときに代わりに行く場所や延期日を決めておけば、「天気が悪いけど頑張って行こう」のように無理をすることもありません。
危険なことを1つでも減らして、安心して楽しく遊べるといいですね。
すがわらえみさん 「サンダルバイバイ」など、親子で具体的なコミュニケーションをとりながら、水辺を安全に楽しんでください。
まいにちスクスク「楽しく安全に水あそび」の番組記事
- (1)水あそびデビュー
- (2)親子で約束
- (3)もしものときの心肺蘇生法
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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