楽しく遊んで手先を器用に!(2)タオルを使った遊び

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2024/08/05

出典:まいにちスクスク[放送日]2024/08/02[再放送]2024/08/06

はさみや箸を使う、字を書くなど、手や指先を器用に使うには、小さいうちから手や指を使ってたくさん遊ぶことが大切です。体の動きの専門家と遊びの達人に、身近なもので楽しく手先を使う遊びを教えてもらいました。

講師:
山口裕美子(おもちゃコンサルタント)
専門家:
笹田哲(作業療法士)

※紹介している年齢や発達の段階などは目安です。子どもの遊ぶ様子を見ながら、無理に手を使わせたり、練習させたりしないようにしましょう。

タオルで遊ぶ

タオルでできる動きには「つまむ」「たたむ」「結ぶ」「丸める」「つかむ」「ねじる」があります。

複数あれば「束ねる」動きもできます。

ハンカチやミニタオルぐらいの大きさのものが、遊びやすくてよいでしょう。

タオルを束ねて、ゴムをつけた洗濯ばさみでとめると、赤ちゃんのころから楽しめるものができます。

タオルが顔や体に触れるだけでも喜びます。興味を持って手を出すことが、手先を使うはじめの一歩です。

ゴムがついているので、引っ張って遊ぶこともできます。タオルは口に入れても洗えるから安心です。

タオル引っ張り指相撲

家族で遊べる「タオル引っ張り指相撲」を紹介します。

タオルを三角形に折り、それぞれ端をつまんで、引っ張り合います。子どもは親指と人さし指でつまみ、指の力がある大人は、親指と小指でつまんでみましょう。

「はっけよい・・・のこった!」のかけ声で、引っ張り指相撲。親子で盛り上がりますよ。

親指と人さし指で勝てたら、次は親指と中指でつまんで、やってみましょう。小さいうちは、にぎって引っ張ってもいいですね。
大人と子ども、それぞれ使う指を変えて、みんなで対戦してみましょう。

笹田さんからのポイント「つまんで引っ張る」

ここで、子どもの体の動きと発達にくわしい笹田哲さんからのポイント。

手先を使う動きの中でも「つまむ」「ひっぱる」は日常生活で欠かせない動きです。
親指と人さし指でつまむことは、箸やえんぴつを持つ、服のボタンをかける、といった動作につながります。

つまんでしっかり引っ張ることは、靴下をはく、パンツをあげるなどの動きにつながります。

結んで!鳥さんパペット

タオルでつくって遊べる「鳥さんパペット」を紹介します。

まず、タオルを三角形に折って、角と角を交差させてぎゅっと引っ張り、ひとつ結びします。

結んだところに、下から指を入れると指人形になります。

小さい子でも、ひとつ結びならできるかもしれません。「難しいかな?」という場合は、少し手伝ってあげて、最後は自分で引っ張るようにしてあげましょう。「できた!」の経験が、次のチャレンジにつながります。

パペットを指にさして動かすことで、人さし指をしっかり伸ばしたり、手首を曲げたり反らしたりする動きが身につきます。靴の脱ぎ履き、スムーズに手を洗うなどの動作にもつながります。

ソフトクリーム屋さん

タオルとアイスの空き容器を使った「ソフトクリーム屋さん」を紹介します。

タオルの真ん中をつまみ、ソフトクリームアイスの空き容器に入れて、ひねります。ぎゅっとひねるとソフトクリームのできあがりです。
タオルの色や柄を変えれば、いろいろな種類のソフトクリームができますよ。

結んで丸くしたタオルを重ねると、ダブルアイスクリーム。色違いのタオルを一緒にねじると、ミックスソフトクリームができます。

空き箱に穴を開けたスタンドに立てれば、本格的なソフトクリーム屋さんです。

この遊びには、巻く、丸める、詰める、押し込む、ねじるの動きがあります。色を選んで巻いたり、丸めたりしてオリジナルを作りましょう。ひねることが難しいときは、つめて、押し込んでもいいんです。

片手でしっかりカップをにぎって、もう一方の手でぎゅっと詰める動きや、カップのふたをぱかっと開けたりぎゅっと閉じたりする動きは、茶わんを持つ、水筒のふたを開ける・閉める、トイレットペーパーやティッシュをつまんで取るなどの動作につながります。


山口裕美子さん

大事なのは、子どもがおもしろがって遊ぶことです。親子でたくさん遊ぶうちに、いろいろな手の動きができるようになります。

まいにちスクスク「楽しく遊んで手先を器用に!」の番組記事

まいにちスクスク
 
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら

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