育児のハッピー みんなでシェアSP (2)

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2022/09/24

出典:すくすく子育て[放送日]2022/09/24[再放送]2022/09/29

今回は、みなさんから届いた「育児のハッピー」をシェアして、あらためて子育ての楽しさを確認していきます。

ハッピーゲスト:
大日向雅美(恵泉女学園大学 学長/発達心理学)
シェリー(タレント/2児のママ)

みんなの優しさでハッピー

2人のきょうだいを育てています。ふだんは保育士として働いているので、「育児に慣れている」と思われがちですが、自分の子育ては初めて。2人一緒に泣かれたり、わがままを言われると、てんてこまいになってしまいます。仕事と育児の両立がうまくいかず戸惑っている私を、いつも支えてくれるのはパパです。パパにはとても感謝しています。



これだけでも十分ハッピーなのですが、職場の人たちの優しさにも感謝しています。以前、子どもが保育園ではじめて熱を出したときです。私がお迎えで職場を離れるとほかの人たちの迷惑になる、でも子どもの体調も心配で、申し訳ない気持ちになっていました。そのとき、「謝らなくて大丈夫! 娘さんはお母さんと離れたところでいっぱい頑張ったのだから、たくさん褒めて、ギューとしてあげてね」と言って送り出してくれて、本当に救われました。

また、子どもたちが同時にすごい声量で泣くこともあるので、近所迷惑が気になって「毎日すみません」という気持ちで過ごしていました。でもある日、ときおり会うおじいさんに、「子どもたち大きく成長しているね。赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから、大丈夫だよ」と声をかけてもらえました。そう考えてくれる人が近くにいるとわかって、前向きに過ごせるようになりました。
(お子さん2歳1か月・6か月のママ)
シェリーさん 

まわりの人の言葉は響きますよね。本当に救われることが多いです。うちの子たちはチャイルドシートが苦手で車に乗れず、いつも電車やバスを利用していました。移動中に子どもが飽きないように、いろんなことをしますが、使える手がなくなって。そのとき、いつも同乗しているおばさまたちに助けてもらえたんです。扇子やキーチェーンを取り出して、子どもの気を引いて、遊んでくれたんです。子どもも夢中になって、その間休憩できました。本当にありがたいですね。
大日向雅美さん

まわりの人たちの優しさはとても大事ですよね。ママもパパも、肩に力が入って心がピリピリしてると、子どものかわいい場面にも気づけないんです。まわりの支えがどんなに大事なことなのかと思いますね。

みんなのハッピー

番組で「育児ハッピー」をテーマに、写真・動画を募集したところ、たくさんの方から「ハッピー」を寄せていただきました。その中からいくつかを紹介します。

パパのハッピー


パパと娘でおままごと。娘が「お熱をはかります」と言うので頼んでみたら「ピピピ… 57度です。お熱は高いですね」と言うんです。びっくりして「それはヤバイね」と返したら、「ヤバイですから注射します」と言われました。子どもの楽しそうな様子を見ると、自分も楽しい気持ちになります。その様子を見ているママもハッピーになるそうです。
(お子さん3歳6か月のパパ)

ずっと、息子に「パパは好きじゃない」と言われていて、悲しい気持ちでした。あるとき、動画を撮影しながら「大好きだよ」と声をかけたら、「パパ大好き」「パパ大好きになったもん」と言ってくれたんです。最初は、はじめてのことでびっくりして、信じられませんでした。もううれしくてたまりません。
(お子さん2歳6か月のパパ)

きょうだいのハッピー


9か月前に弟が生まれて、最初は戸惑っていたお姉ちゃん。今では「ピーカーポンポン」というオリジナルの動きで、弟をあやしてくれます。親でもここまで笑わせられません。きょうだいの絆を感じてハッピーになりました。
(お子さん2歳7か月・9か月のママ)

1歳1か月になる娘は、お姉ちゃんに上手に「あーん」をしてあげます。あーんのあとに、ちゅっとキスをしたり。その光景に思わず笑顔がこぼれます。
(お子さん4歳・1歳1か月のママ)

認められてハッピー


地元のサッカークラブチームを応援にいったときのことです。選手たちが、息子にやさしくグー・タッチしてくれました。1歳半の子どもでもサポーターとして認めてくれたことに感動しました。
(お子さん1歳6か月のパパ)

ハッピーゲストからひとこと

シェリーさん 

育児は大変なこともありますが、ハッピーなこともありますね。そこでパワーをもらえて、日々頑張れています。でも、「子どもの成長を感じた瞬間はありますか?」と聞かれると、なかなか答えが出てきません。毎日が必死でいっぱいだったかもしれません。だからこそ、ほかの人とそんな瞬間のことや、ハッピーな話をすることが大事だと思いました。
大日向雅美さん

育児でハッピーになることは大切ですね。でも、基本的に子育ては大変です。修羅場のようなところもありますよね。ワンオペで大変、子どもがやんちゃで大変、経済的な大変さや、発達についての悩み、嫁姑の問題、夫婦の関係などいろいろあります。子育ては暮らし全体に関わることなので、ハッピーなことだけではない。むしろ、8割ぐらいが大変なのかもしれません。
そんな子育てに一生懸命取り組んでいると、ふと光のようなものが見つかります。ただ、その光を「ママやパパだけで見つけてください」とは言えません。周囲の助けがあって、はじめてママ・パパも子育ての喜びに気づけます。だからこそ、社会やまわりの人たちで、ママ・パパを守ってあげたいですね。そうして子どものすごい力に気づけたとき、何よりのハッピーがあると思います。

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