赤ちゃんとのコミュニケーション(3)あやし方
はじめての子育ては、わからないことだらけ。赤ちゃんへの接し方で悩んだり、戸惑うことはありませんか? そこで、どのように赤ちゃんとコミュニケーションをとればいいのか紹介します。
今回は「あやし方」について。
講師: 市川香織(東京情報大学 教授) 助産師の経験を生かして、これから親になる世代に赤ちゃんとの接し方をアドバイスしています。
まずは、あやし方の基本です。どのようにだっこして、あやしてあげたらいいのでしょうか。
赤ちゃんを抱き上げて、自分の心臓の音を聞かせてあげるように抱き寄せてあげるといい、といわれています。このとき、できるだけ体を密着させて、丸くゆったりと抱いて、お尻の辺りをトントンしてあげると赤ちゃんは安心します。
赤ちゃんはだっこされ、親の声を聞きながらあやされることで、心地よいと感じます。
とはいえ、泣いている不機嫌な赤ちゃんをあやすのはひと苦労です。赤ちゃんの泣く原因は、いろいろあります。例えば、「おなかがすいた」「オムツを変えてほしい」などです。理由がわかるときは、応えてあげると泣きやんでくれます。
なぜ泣いているのかわからないときは、だっこしてみたり、ミルクをあげたり、原因を探してみましょう。そのうち、自然にわかってくるようになります。
あやしても泣きやまないときは、赤ちゃんと一定の距離を置きながら見守ることも大事です。
「自分のせいで泣いている」と考えてしまう親が非常に多いのですが、まずは「親のせいではない」と考えてください。赤ちゃんは「ただ泣きたい」「自分でもわからないけど泣いてしまう」こともあります。そんなときは、「どうしていいかわからないけど、今は泣きたいのよね」のように、赤ちゃんの気持ちを代弁する気持ちになってみましょう。
特に、ひとりで子育てに向き合うと、心身ともに疲れ果ててしまいます。家族やパートナーなど、まわりの人たちを頼ることも大切です。
新米ママ・パパへ
市川香織さん まわりを見てみましょう。例えば、自分の親が赤ちゃんにどう声をかけているか、どうやってだっこすると赤ちゃんはうれしそうにしているか、などです。最初は、そういったところをマネしながらでいいと思います。最初からうまくいく人はなかなかいません。少しずつ赤ちゃんと自分とのコミュニケーションをはかっていただければいいなと思います。
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