赤ちゃんとのコミュニケーション(2)スキンシップ
はじめての子育ては、わからないことだらけ。赤ちゃんへの接し方で悩んだり、戸惑うことはありませんか? そこで、どのように赤ちゃんとコミュニケーションをとればいいのか紹介します。
今回は「スキンシップ」について。
講師: 市川香織(東京情報大学 教授) 助産師の経験を生かして、これから親になる世代に赤ちゃんとの接し方をアドバイスしています。
赤ちゃんはスキンシップが大好きです。指を握ったり、ほっぺを触ったり、赤ちゃんと触れ合うことが大切です。
スキンシップをとると、赤ちゃんはまず安心します。大好きな人にだっこしてもらう、なでてもらう、手をつないでもらう。それらは安心の気持ちにつながり、赤ちゃんの情緒が安定します。熟睡しているときをのぞけば、いつでもスキンシップして大丈夫です。
だっことおんぶは、いちばんのスキンシップです。だっこをすると、赤ちゃんは身を委ねて、愛情を感じるといいます。
おんぶをすると、赤ちゃんの顔がだっこよりも高い位置になり、大人と同じ方向を向きます。大人と同じ世界を広く見ることができるので、とてもよろこびます。広い背中にくっつくので、安心してよく寝てくれたりもします。
オムツを替えるときは、赤ちゃんと触れ合う絶好のタイミングです。積極的に足やお尻を触ってあげましょう。
お風呂もスキンシップをとるには最適な場所。体を洗ったり、肌と肌をくっつけて赤ちゃんと触れ合いましょう。
入浴後は、体を拭いたり、スキンケアをするときにマッサージしたり、赤ちゃんとの触れ合いを楽しむことが大切です。
寝かしつけのとき、そっと話しかけたり、頭をなでたり、体を優しくトントンするのもスキンシップです。
月齢が上がれば、「高い高い」や、くすぐり遊びなど、体を使って楽しむのもいいでしょう。
肌と肌が触れ合うスキンシップは、相手を信頼することや、愛情を深めることにつながります。それは、成長していく過程で大事な愛着の形成となり、順調に育っていけば、情緒が安定し、社会性も育つといわれています。
親の愛情を受けることで安心感が得られ、ストレスが減り、寝つきもよくなるといいます。スキンシップをとると大人もうれしい気持ちになり、赤ちゃんへの愛情がより深まっていくでしょう。
市川香織さん 「スキンシップをとらなければ」と気構えるのではなく、コミュニケーションの一環だと思いましょう。例えば、赤ちゃんに声をかけて、かわいくて触れ合いたくなる。そんな湧き上がってくる気持ちのままに動いてみましょう。
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
PR