子どもの髪の毛は、大人よりも繊細なので、正しくケアしてあげることが大切です。髪の毛の洗い方や乾かし方などを紹介します。
講師: 馬場直子(小児皮膚科医)
子どもの髪の特徴・気をつけること
子どもの髪は細く、弱く、切れやすくて抜けやすいのが特徴です。
子どもの髪をじょうぶに育てるためには、頭皮の健康に気をつけましょう。髪は頭皮から生えてくるので、頭皮はよい髪の大切な土壌といえます。
頭皮の健康状態が悪いと、かゆみや頭皮湿疹、乾燥によるフケ、さらに匂いも気になるようになります。
また、カラーリングやパーマは、子どもの髪の毛と頭皮に大きなダメージを与えるので、幼児期ではできるかぎり控えましょう。
髪の洗い方
シャンプーは年齢に合ったものを選びましょう。香料、アルコール、着色料などが入っていない、刺激の少ないものを選んでください。
重要なのはたっぷりの泡で洗うこと。最初から泡立っているシャンプーもおすすめです。
ゴシゴシ強く洗うと、毛がたくさん切れたり抜けたりしてしまいます。髪を洗うというより、顔や体を洗うように、やさしく頭皮を洗います。泡で汚れを包み込んで落とすイメージです。
仕上げのトリートメントは、髪のダメージが少ない子どもにはあまり必要ありません。3~4歳以降で、髪が長い場合は、はじめてもよいでしょう。
泡を流すときは、シャワーの水圧と温度に注意が必要です。水圧が強いと、細い髪にダメージを与えたり、頭皮の皮脂を落としすぎてしまいます。水圧を弱くすることがポイントです。
お湯の温度は、熱過ぎても皮脂を落としすぎてしまいます。40度を超えない、夏だと38度くらいのぬるめのお湯で、泡が残らないように、やさしく洗い流しましょう。
髪の乾かし方
髪を洗った後、ドライヤーで乾かす必要はありません。ドライヤーの熱は、髪の毛にダメージを与えるほか、頭皮も乾燥させます。10歳前後までは、自然乾燥や、タオルで水分を吸いるタオルドライでよいでしょう。
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