役立つ! 楽しい! 子育てアイデアスペシャル(1)
子育ての悩みを知恵と工夫で解決する子育てアイデア。今回は、全国のみなさんから寄せられた「子育てアイデア」をたっぷり紹介します。
専門家: 榊󠄀原洋一(お茶の水女子大学 名誉教授/小児科医)
お風呂イヤイヤ解決! ○○洗って
北海道 金井さん より
お風呂が苦手な息子(2歳6か月)のために、子どもが風呂場へ行きたくなるアイデアを考えました。
まずは、飲み終わった牛乳パックに、子どもが好きなキャラクターの絵を描き、切り抜いて、表面に透明なテープを貼ります。
※絵を描かなくても、シールや写真の切り抜きでもできます。
そして、テープの上を、わざと水性ペンで汚すんです。
子どもに「汚れちゃいました」と言うと、すぐに手に取り、お風呂場へいちもくさん。じょうろでペンの汚れを落とすのが楽しいようです。お風呂場に行くことができれば、入れるのは簡単なので、イヤイヤ期にはとても助かりました。
コメント:榊󠄀原洋一さん 発達心理でも、子どもは受け身ではなく、自分のしたことが何かの結果になることで関心を伸ばしていくといわれています。自分で汚れを落とすという作業もそうだと思います。それがお風呂につながっているのでしょう。
見える化!! テレビ時間
鹿児島県 松山さん より
子どもにテレビやDVDを見る時間を守らせるのは、なかなか大変です。わが家のきょうだい(6歳・3歳11か月)も、何時間も夢中になってしまい、話をしても全く伝わりません。そこで、子どもに時間を守ってもらうアイデアを考えました。
わが家では、1日の視聴時間は2時間まで。そこで、厚手の紙に120分で1周するような、10分刻みの円を書きます。
ポイントは、お菓子の袋どめの針金を利用して、針を取り付け、回せるようにしておくこと。
これを壁などにかけて、見た時間だけ針を進めていきます。1周したら、その日は「もうおしまい」にするんです。時間の経過が目に見えて子どもにも伝わりやすいのでおすすめです。
今は親が「1日2時間」と決めていますが、子どもと一緒に決めるほうがいいと思います。
コメント:榊󠄀原洋一さん 小さいころは時間の観念がないので、「何分見るよ」は難しい。でも、子どもには「手続き記憶」というものがあります。例えば、テレビを見たら針を動かすといった具体的な動作で覚えていくと、「これをしたらこれが始まる」など、時間の流れを覚えていきます。だんだん時間が少なくなることを確認できて、「ここまできたらおしまい」だと自分の中で納得できるのでしょう。子どもの発達の知識を応用しているようなアイデアだと思いました。
安全! 変幻自在ボール
滋賀県 藤本さん より
いつも捨ててしまう緩衝材を使って、子どもたちのために何かできないかと考えていました。そこで思いついたのが、楽しくて安全なボールにすることです。
作り方はとにかく簡単。荷物の隙間に入っている空気の緩衝材を、何個かテープでまとめるだけです。風船のように軽すぎず、物を倒すほどの重さもありません。
手軽に作れて、子どもたちはおおはしゃぎ。音が鳴るところも喜んでいます。まとめる個数で大きさもアレンジしやすいので気に入っています。
コメント:古坂大魔王さん(MC) いろんなサイズのボールがつくれて、子どもが喜びそうです。大きなボールは捨てるのが大変ですが、これならプシュッと空気を抜けばコンパクトになりますよね。すぐにできるアイデアですね。
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