ステップファミリー
今回のテーマは「ステップファミリー」。パートナーと子どもの関係が気になる、突然親になって一緒に暮らすことに戸惑うなど、子どもがいて再婚した家族ならではの、さまざまな悩みがあるといいます。ステップファミリーという家族の形について、専門家と一緒に考えます。
専門家: 野沢慎司(明治学院大学 社会学部 教授) 緒倉珠巳(ステップファミリー・アソシエーション・オブ・ジャパン 代表)
今回のテーマについて
「ステップファミリー」とは、子連れの再婚という意味になるのですか?
回答:野沢慎司さん ステップファミリーを子連れの再婚と言いがちですが、少し違います。例えば、家族が離婚を経験し、子どもと母親(実母)が同居している場合に、実母が新しいパートナー(継父)と結婚すると、実母と継父の関係、継父と子どもの関係「継親子(けいしんし)」という関係ができます。一方で、父親(実父)が別居していて、子どもが定期的に会いに行く場合は、子どもから見ると複数の家庭にまたがった関係ができて、関わりのある人物が多くなります。 この例よりも、さらに人物が増えるケースもあります。このような関係の全体を「ステップファミリー」と捉えると、「子連れの再婚」では表現しきれない部分があるのです。
※「継父(けいふ・ままちち)」を「ステップファーザー」、「継母(けいぼ・ままはは)」を「ステップマザー」ともいいます
コメント:緒倉珠巳さん 私自身、20年ほど前に実母の立場でステップファミリーとなりました。当時は、継母・継父がどのような悩みを持ち、どんな親子関係の問題が起きるのかあまり知られていませんでした。「うまく子どもを叱ることができない」といった悩みにも、「親になったんだから」とアドバイスされることが多かったようです。その点は、今でもステップファミリーの難しさとして実感しています。
シングルマザーです。つきあっている彼を子どもにどう伝えたらいい?
専門家から これだけは言っておきたいメッセージ
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