親になれば誰でもお世話になる小児科。どんなときに病院に行けばいい? 何科を受診すればいいのか迷う… かかりつけ医を見つける基準は? など、みなさんの疑問・悩みに専門家が答えます。
専門家:
坂本昌彦(佐久医療センター/小児科医)
野村さちい(一般社団法人「つながる ひろがる 子どもの救急」代表/小児救急看護認定看護師)
子どもを病院に連れていく目安は?
受診で何科がいいのか、どう判断するの?
病院で受診するとき、どんなことを伝えたらいいの?
子どものかかりつけ医はいたほうがいい? どんな基準で見つけるの?
お父さん・お母さんは“うちの子”の専門家
坂本昌彦さん
私たち小児科医は、子どもの病気の専門家だと思っています。一方で、お父さん・お母さんをはじめ保護者のみなさんは、“うちの子”の専門家です。ふだんの子どもの様子をいちばんよく知っているのは、医師ではなく、みなさんです。そして、ふだんの様子は、医師にとってとても大事な情報です。そのことに自信を持っていただきたいと思います。そういった意味で、診察室では、専門家同士のコミュニケーションをとっていきたいと思っています。
子どもの病気を通して、子どもは強くなり親は賢くなる
野村さちいさん
子育ては、毎日いろいろな新しいことが起きるので、心配にもなりますよね。最初からうまく、適切に病院にかかるのも難しいので、ぜひかかりつけ医に思う存分頼って、だんだん子どもにとっていい受診ができるようになるといいのではないでしょうか。子どもがひとつ病気をすれば、ひとつ強くなり、親もひとつ賢くなります。そんなかかり方を、かかりつけ医を通して一緒にできればと思います。