どう防ぐ? 家でのケガ・事故
家の中での子どものケガや事故。常に子どもを見るのは難しく、大人がどんなに気をつけていても、子どもが思わぬ行動をすることがあります。どうしたらケガや事故を防げるのか、専門家と一緒に考えます。
専門家: 坂本昌彦(佐久医療センター/小児科医) 西田佳史(東京工業大学 教授/傷害予防工学)
今回のテーマについて
早いうちから安全対策を
子どもの事故予防について調査・研究している本田千可子さん(東京大学大学院 助教/保健師)によると、1歳までにケガではじめて受診した子どものうち、20%は生後4か月以内だといいます(1)。まだそれほど動き回らない時期からケガをするので、早いうちから安全な部屋づくり・育児用品の情報を集めるなど、準備をはじめることが大切だといいます。
1) Age in months and birth order in infant nonfatal injuries: A retrospective cohort study. (2020)
予測できることは、対策ができる
西田佳史さん 英語では「事故」を「accident(アクシデント)」と言います。偶発的・予測できないという意味を持っています。一方で、私たちが研究している傷害予防工学では、「傷害」はデータを集めることで予測ができると考えます。予測できれば対策ができるのです。
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