子どもの自転車デビュー!(2)走る~ペダルなし自転車編
子どもがいよいよ自転車デビュー。でも、ちゃんと乗れるのか、なによりも安全に運転できるのか心配ですよね。どのように親がサポートすればいいのか、子ども向けの自転車講習会などで講師を務める彦坂誠さんに教えていただきます。
今回のテーマは、ペダルなし自転車の走る練習です。
講師: 彦坂誠(一般財団法人 日本交通安全教育普及協会) 自転車は「乗る・止まれる・交通ルールを覚える」の3つが大切です。子どものペースに合わせて、段階を踏んで、無理なくサポートしてください。
ペダルなし自転車
ペダルなし自転車は、文字通りペダルがない自転車です。足で地面を蹴って進みます。二輪に乗るバランス感覚を自然に身につけるため、このタイプで練習をはじめる人も多いようです。
乗ってみよう
安全に練習するために、ヘルメットとプロテクターを着用しましょう。
まずは、またがって歩くところから練習を始めます。
ここで大切なのは「視線」です。視線が下がると、バランスを崩すだけでなく、前方の安全確認ができなくなります。大人が進行方向に立って手を振るなど、子どもが前を見るような工夫をしましょう。
続いて、バランスをとる練習です。地面から両足を離してバランスをとります。足を離す時間を少しずつ長くしましょう。
バランスをとるコツは、地面を強く蹴ること。これができるようになれば、二輪に慣れてきた証拠です。
ペダル付きの自転車に挑戦
うまく乗れるようになってきたら、いよいよペダル付きの自転車です。
サドルの高さを、かかとが地面に着くぐらいの高さに調節してください。
乗り方のコツは補助輪付き自転車の場合と同じで、指の付け根あたりでしっかりペダルを踏むこと、視線はまっすぐ姿勢よく乗ることです。
最初のころは、ペダルなし自転車の地面を蹴る癖も残ります。焦らずにペダルをこぐ練習をしましょう。
ペダルを蹴り出すときは、利き足をペダルにのせ、ななめ45度の角度から踏み込むことで力が入ります。
子どもが練習するときは、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。「ペダルがこげた」「前を向けた」「まっすぐ走れた」など、できたことを褒めてあげましょう。またやってみたいという気持ちを継続できることが大切です。
まいにちスクスク「子どもの自転車デビュー!」の番組記事
- (1)走る~補助輪編
- (2)走る~ペダルなし自転車編
- (3)ブレーキで止まる
- (4)交通ルール編
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