2歳前後からはじまる通称「イヤイヤ期」。どう関わればいいのか難しいですよね。でも、自尊心や自己肯定感など、子どもの心が育つ大事な時期でもあります。イヤイヤ期について、専門家と一緒に考えます。
専門家:
柴田愛子(保育施設代表)
川田学(北海道大学大学院 准教授)
どうして「イヤ!」と言うようになるの?
外出先で寝そべってイヤイヤ… どうすればいいの?
1歳でイヤイヤ… 言葉が通じない子になんて言えばいい?
「イヤイヤ期だからしかたがない」と割り切る
柴田愛子さん
子どもは、みんなパパ・ママが大好きです。大好きなのに困らせてしまうのは、やりたくてやっているわけではなく、やらざるをえないからだと思います。大人も「イヤイヤ期だからしかたない」と割り切ることも必要だと思います。その上で何とかしたいことは、工夫して対応しましょう。
イヤイヤ期はブラブラ期
川田学さん
2歳前後の子どもは、小さな楽しみをつなぎ合わせながら探索しています。例えば、道端に咲いたタンポポを見つけて10分でも20分でも眺めたりします。大人のように頭で考えてから行動するのではありません。大人が忘れてしまった、とても子どもらしい生き方なんです。
だから私は、イヤイヤ期はブラブラ期でもあると言いたいのです。親は、真正面から子どもに言葉で話しかけるだけではなく、子どもの背中を見守っていただきたい。きっと、子どもの充実した気持ちが背中に表れると思います。子どもを1~2歩うしろから追いかけて、ゆったり探索を楽しむ時間を大事にしてあげたい時期だと思います。