赤ちゃん家族の防災グッズ(3)非常時の備え②
いつどこで起きるのかわからない災害。小さな子どもがいる家族は、どんな準備をしておけばいいのでしょうか。用意しておきたい防災グッズについて考えます。
今回は、災害時の食事について考えます。
講師: 国崎信江(危機管理アドバイザー) 赤ちゃんの命と健康を守るためには、荷物を割り切ることが大切です。コンパクトでたくさんの使い道のあるものや、1回で使いきれるものがおすすめです。
災害に備えて、どれくらいの食料を備蓄しておけばよいのでしょうか。
まず「災害時の食事=災害食」のような考えをやめて、肩の力を抜いてください。災害用に特別なものを準備しなくても、いつも食べ慣れているものを少し多めに備蓄することを意識すれば、それが災害時の食材として使えます。
まず、冷蔵庫には3日分を目安に食料品を貯蔵します。そのほか、常温保存で米・缶詰・レトルト食品などを、7日分を目安に備蓄しておきます。これらを合わせると10日分の食料になります。
ふだんから消費したら補充するようにすれば、特別な災害食を用意しなくても大丈夫です。
災害時に頼りになるのが、長期保存もできるレトルト食品・びん類・缶類です。
水は1人当たり1日2リットルが目安です。災害時に備えて、水は多めに準備しておきたいですね。
水ばかりだと子どもが飽きてしまうこともあります。豆乳やジュースを準備しておけば、合わせて栄養をとることができます。
そして、災害時のおすすめ料理は鍋です。手軽に作れて、栄養のバランスもよく、素材を煮込めば離乳食にもなります。例えば、豆腐や冷凍のごはんなどを鍋で煮てやわらかくすれば、赤ちゃんにもおいしく食べてもらうことができます。
災害時の備えとして、1つのアイテムで多用途に使える日用品を用意しておくといいですね。
ラップ・ポリ袋・ゴミ袋は、日頃から多めに用意しておきましょう。
例えばラップは、包帯の代用にもなり、体に巻けば寒さをしのいだりできます。皿にかければ、汚すことなくまたすぐに使える食器になります。
日用品は1か月分を目安にストックしておくといいですね。
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