体調が悪いときの食事(4)鼻水・鼻づまり

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2021/11/18

出典:まいにちスクスク[放送日]2021/11/18[再放送]2021/11/25

熱があったり、食欲がなかったり。子どもの体調が悪いとき、何を食べさせればいいのでしょうか。また、食べさせないほうがいいものはあるのでしょうか。病気のときの食事にくわしい、細田明美さん(管理栄養士)に教えてもらいます。
今回は、鼻水、鼻づまりのときの食事です。

講師:
細田明美(東京医療保健大学 講師/管理栄養士)

医療監修:草川功(聖路加国際病院 小児科 医長)

鼻水・鼻づまりのときのポイント

鼻がつまっていると飲み込みづらいことがあります。食べられないなら無理に食べさせなくてもいいでしょう。水分は、少しずつこまめにあげてください。

熱い食べ物の湯気で、鼻の通りをよくするといいのですが、子どもは熱いものは食べられませんよね。少し冷ましてから、のど越しのよいものをあげましょう。

即席ねぎみそ

ねぎには、鼻づまり・鼻水のほか、かぜの症状全般に改善効果があります。
冷蔵庫で3~4日保存できるので、多めに作って活用しましょう。

<材料(作りやすい分量)>

長ねぎ
1本
みそ
大さじ2
削り節(かつお)
1パック

<作り方>

作り方は簡単です。

長ねぎをみじん切りにして、みそ・削り節を加えてよく混ぜ合わせれば、できあがりです。
※冷蔵庫で3〜4日、保存できます。

お湯で薄めると、即席のみそ汁ができます。めんのつゆやおかゆの味付けにも使えます。

アレンジ・レシピ にんじんみそ

<材料(作りやすい分量)>

にんじん
1/2本
バター
5g
みそ
大さじ2
削り節(かつお)
1パック

<作り方>

にんじんをよく洗って皮ごとすりおろします。

温めた鍋にバターを入れて溶かし、弱火でにんじんを炒めて汁気を飛ばします。

みそ・削り節を加え、よく混ぜ合わせ、火を止めればできあがりです。

お湯で薄めて即席みそ汁にしたり、おかゆやおじやに入れたり、うどんやにゅうめんのつゆ、おにぎりの具やみそだれなど、ふだんのごはんにも使えます。
塩分を多く含むので、食べ過ぎには注意しましょう。

豆腐とブロッコリのやわらか煮

のどごしがよい豆腐とビタミンCが豊富なブロッコリの煮物も、おすすめです。

<材料(1人分)>

絹ごし豆腐
40g
ブロッコリ
30g
だし汁
100ml
しょうゆ
小さじ2/3
砂糖
小さじ1/4
水溶きかたくり粉
かたくり粉
小さじ1/2
小さじ2

<作り方>

ブロッコリは小さめの小房に分け、やわらかくゆでます。ゆでた後に、冷水にさっとさらすとよいでしょう。
水を切ったブロッコリを、さらに子どもが食べやすい大きさに切ります。

豆腐は1cmのさいの目切りにします。

だし汁・ブロッコリを火にかけ、煮立ったら弱火にし、調味料(しょうゆ・砂糖)を加えて、さらにブロッコリがやわらかくなるまでゆでます。
※加熱は最小限にして、煮過ぎに気をつけましょう。

豆腐を入れ、ひと煮立ちしたら火を弱め、水溶きかたくり粉を回し入れてとろみをつけます。

かたくり粉のとろみで食べやすくなります。小さい子には、冷ましてあげましょう。

トロトロたまねぎとしょうがのスープ

たまねぎには、血行をよくする成分が含まれ、鼻水・鼻づまりなど、鼻の不快な症状が改善されます。しょうがは、体を温める効果があります。
刺激が強いため、1~2歳のうちは少量の汁を加熱したもの、3〜4歳以降は細かく刻んで加熱したものをあげましょう。

<材料(作りやすい分量)>

たまねぎ
1/2個(100g)
オリーブ油
小さじ1
顆粒(かりゅう)スープのもと
2.5g
2カップ(400ml)
少々
しょうが汁
小さじ1/2

<作り方>

たまねぎは、繊維にそって薄切りにします。

温めた鍋にオリーブ油を入れ、たまねぎをしんなりするまで炒めます。焦がさないように気をつけてください。
※時間がないときは、電子レンジで加熱してやわらかくすると簡単にできます。

顆粒スープのもとと水を加え、ひと煮たちさせたら火を弱め、たまねぎがとろとろになるぐらいまで煮ます。

塩で味付けをして、しょうが汁を入れ、火を止めたらできあがりです。

大人や大きい子には、千切りにしたしょうがを入れて、塩・こしょうで味付けすれば、体も温まるスープになります。

具だくさん汁

子どもの看病に追われて、家族全員が体調を崩したら大変です。家事に余裕がないときでも、かんたんにたくさん作れて、元気になるものを食べるようにしましょう。

そこで、家族みんなで元気になる、具だくさんの汁物、煮込みうどんを紹介します。

<材料(作りやすい分量)>

鶏もも肉
50g
大根
3cm
にんじん
1/3本
さといも
2個
ねぎ
大さじ1
しいたけ
2個
木綿豆腐
1/2丁
だし汁
4カップ(800ml)
ごま油
小さじ2
しょうゆ
大さじ1・1/2
少々
ゆでうどん
適量

※野菜は、家にあるものや冷凍野菜などを使っても構いません。

<作り方>

鶏もも肉は1cm大に切ります。

さといも・大根・にんじんは、皮をむき半月切りにします。ねぎは小口切りに、しいたけは薄切りにします。

豆腐は1cm角に切ります。

鍋でごま油を温め、鶏もも肉を炒め、表面の色が変わったら、さといも・大根・にんじんを加えて炒めます。

油がなじんだら、しいたけ、だし汁を加えます。
煮立ったら火を弱め、さといもや野菜がやわらかくなるまで煮ます。

最後に豆腐とねぎを加えて、しょうゆと塩で薄めに味付けしたら、具だくさん汁のできあがりです。

体調を崩した子どもには、煮込みうどんを作りましょう。汁を取り分けて、短く切ったうどんを入れ、やわらかく煮込めばできあがりです。

具だくさん汁をまとめて作っておくと、食事を作る手間が省けて、手軽に栄養もとれます。病気の子のごはんにも、家族のおかずにもなりますね。


体調が悪くなったときに、「病気だから」「体にいいから」と、今までに食べたことのないものをあげても、子どもは食べたがらないことがあります。
食べてはいけないものに注意しながら、ふだんのごはんをアレンジできるといいですね。


まいにちスクスク「体調が悪いときの食事」の番組記事

まいにちスクスク
 
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