子どもの才能、見極められるの? 子どもの可能性、どう伸ばせばいい? 親の夢を託すのは、可能性を狭めることになる? 今回は子どもの可能性について、専門家と一緒に考えます。
専門家:
汐見稔幸(東京大学 名誉教授/教育学)
今回のテーマについて
汐見稔幸さん
子どもの可能性には、それぞれ個性があります。子どものおもしろいところを見て、上手に応援していきましょう。可能性を個性や能力のような形にするのは、大人と社会の役割だと思います。
子どもがやりたいことを止めてしまうと、可能性を潰すことになる?
子どもの可能性、どう見極めるの?
習いごとは早く始めるべき?
親の苦手なことは遺伝する?
親の思いでやらせると、可能性を狭めることになる?
汐見稔幸さん
子どもの可能性を伸ばすために、親はどう関わればよいのか —— それは、どんな家庭をつくるのか、どんな人生を送るのかのように、多様なパターンがあっていいと思います。
昔のような「バカ者!」といった言動だけは、絶対にやめてほしいですね。今は、昔と違って子どもたちだけの世界になれることが少なく、子どもだけで「誰に何を言われても僕は僕だ」という考えになるのが難しい。そのため、親が自分をどう思っているのかが、いちばんの子どものエネルギーになるのです。「この子はひょっとしたらおもしろい子になるのではないか」という姿勢で接することを大事にしてほしい。その後は、多様な方法があっていいと思います。